
転職活動の第一関門である、書類選考。
忙しい中、せっかく気合を入れて準備した履歴書や職務経歴書を提出して、面接の機会ももらえぬまま不採用通知が届くとがっかりしてしまいますよね。

私ってそんなに魅力が無い人材なのかしら。自信が無くなって来ちゃった。

書類選考に通らない原因を考えて、一緒に解決していきましょう!
ジョブ子さんのように書類選考が通らないことが続くと、自分を否定されたように感じて精神的にダメージを受けることも。
今回は書類選考に苦戦している方のために、解決法をご紹介します。
書類選考に通らない原因は大きく6つに分けられ、解決方法もそれぞれ異なります。

複数に当てはまる場合もあるかもしれませんね。では早速解説していきましょう。
目次
原因1:応募要件と自身の仕事のキャリアが合っていない
- 自身の仕事のキャリアをきちんと把握していない
- 求人情報を十分に理解していない
このいずれか、または両方が原因で適切でない求人に応募している可能性が高いです。
具体的な失敗例 <A子さんの場合>
A子さん(27歳)は、とある中規模メーカーの人事企画スタッフの求人に応募するも、書類選考で落ちてしまいました。
この求人の主な応募要件は、人事企画に関わった経験が3年程度というものでした。
【不採用の理由】
- A子さんのキャリアの大半は新卒採用業務であり、企画に携わったことは1年に満たない程だった。
- 大手メーカー出身の彼女は、経験不足をブランド力でカバーできると踏んで応募したが、経験の弱さをシビアに見られた。
大企業は業務が細分化されていることが多いですが、中小企業では個人の業務範囲がより広くなります。
そういった面でも、大企業でほぼ新卒採用業務のみに特化してきたA子さんには、この求人はあまり適していなかったようです。
【A子さんの解決方法】
- 人事の仕事内容への理解をより深めて、キャリアプランを明確にする。
- 企業の規模によって仕事の進め方が異なることへの理解を深める。
これを行った上で、人事企画の経験を現職で積んでから転職するか、企画業務の経験を問わない求人に応募するか、経験の延長線上にある採用業務メインの求人に応募するかなど、検討すると良いです。

職種、業種への理解を深め、キャリアの棚卸しをやり直し、市場価値を把握することが大事です。
キャリアの棚卸しを自力で行うことが難しい場合は、転職エージェントでキャリアカウンセリングを受けると確実ですよ。
転職エージェントでカウンセリングを受けてみよう
では早速転職エージェントでのキャリアカウンセリングについてご紹介しましょう。
転職エージェントのキャリアカウンセリングの主な目的
- 転職希望者の価値観、興味、能力(したい仕事・できる仕事)を明確にする
- 転職希望者の転職に関する希望条件の詳細を確認する
- 転職市場の現況について、情報を提供する
- 個人の特性と環境を考慮して、最適な職務を検討し情報提供する(現職の場合は、社内での職務も含めて検討)
- 目指す職務に就くために必要な経験や教育訓練について、必要に応じてアドバイスする
- 履歴書や職務経歴書の添削指導をする(事前に準備した場合)
このようにキャリアの棚卸しを行ったり、希望条件を明確にすることで、求人情報とのマッチング制度が高まり、書類選考の通過率も確実に上がることが期待できます。
どんなエージェントがあるの?
業界大手リクルートエージェントでは、多忙な方でも無理なく面談が受けられるように、土日祝日や平日の20時以降も対応しているほか、相談拠点数も業界ナンバー1、電話での面談にも対応してくれるという充実ぶり。
他にも、日本最大級の求人数を誇るDODAエージェントサービス、25万人もの紹介実績を誇るパソナキャリアをはじめ、多くの転職エージェントでキャリアカウンセリングサービスを提供しています。
原因2:学歴フィルター、中途退学がネックになっている
学歴に関して次のような理由で書類選考に通らないことがあります。
俗に言う学歴フィルターでふるいにかけられている
総合商社やコンサルティングファーム、金融機関など、学歴を重視する傾向にある企業は、特別に優れたキャリアがある場合を除けば、やはり相応の学歴が書類選考通過の指標になります。
実績をより重視する企業を探すのが現実的な対応と言えます。
中途退学がネックになっている
中途退学は、履歴書へ理由をきちんと書き添えているかを確認しましょう。
やむを得ない理由がある場合は率直に、そうでない場合も、前向きな意欲が読み取れる理由を書き添えるようにします。
<例1>
○○年○○月 ○○大学 ○○学部 中途退学
大学在学中、親の介護が必要となったため退学<例2>
- 健康上の理由により退学 現在は完治し、勤務に支障無し
- 社会人として就業経験を積みたいと考え退学
このように人事が納得できるような理由を書ければOKです。
原因3:転職回数が多い
一般的に20代では3回、30代及び40代では3~4回転職を経験していると「転職回数が多い」と見られるようです。
転職回数が多いと日本企業ではネガティブに受け取られやすいのは事実です。
具体的な対処法はこちらの記事にまとめてありますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
原因4:非正規雇用(派遣社員、パート、アルバイトなど)の期間が長い
非正規雇用の期間が長く、正社員の経験が短かったり無かったりする経歴は、転職活動では不利にはたらくことが多いです。

転職活動の方針を変えてみることが突破口になると思います。
例えば、
- 社員登用のあるアルバイト求人を探してみる
- 紹介予定派遣から正社員を目指す
- フリーターや第二新卒向けの就職支援サービスを利用してみる
原因5:履歴書や職務経歴書のマナーに問題がある
人事の採用担当者が、書類選考にかけられる時間は、候補者一人あたりで短ければ数十秒、長くても5分程度と言われています。
応募書類(履歴書、職務経歴書)に関するマナーに問題があった場合、採用担当者にまともに書類を読んでもらうこともできず、数十秒で不採用と見なされることも実際にあるのです。
応募書類にまつわるマナーをしっかり押さえていきましょう。
応募書類のNG例
応募書類に関するマナーが守られていない場合、採用担当者は「受け取る人への配慮ができない人物」とマイナス評価をします。
では具体的にどのような応募書類が採用担当者に悪い印象を与えてしまうのでしょうか。
文字・記入内容について
- 字が汚い
- 最初は丁寧に書いてあって、後半で雑になっている
- 誤字、脱字がある
- 崩しすぎて読みにくい文字(達筆な方に多い)
- 日付が記入されていない
- 日付と送付日に大幅な開きがある
- 西暦と和暦が混在している
- 株式会社と表記すべきところを、(株)と省略している
- 修正液、修正テープを使用している
- 用紙に汚れがある

- フォントが統一されていない
- 数字の全角と半角が混在している
- 句読点の「、」でなく、カンマ「,」になっている
枚数のNG例
履歴書は1枚とわかりやすいのですが、職務経歴書はつい書き過ぎてしまう場合も。
20代~30代はA4サイズ2枚まで、30代以上の方でも多くて3枚までに収めます。
それ以上だと読みにくく、NGと考えて下さい。
これまでの全てを書こうとせず、応募するポジションに対する関連性の度合いで情報の取捨選択をします。
関連性が薄い部分については、さらっと触れる程度でOKです。
履歴書写真のNG例
採用担当者は履歴書の写真から候補者のイメージを膨らませます。写真に関してのNG例は次の通りです。
- そもそも履歴書に写真が貼られていない
- 髪型や服装に清潔感が無い
- 表情が暗い
- 化粧が濃すぎる
- 写真の貼り方が歪んでいる
履歴書の写真は、写真館で撮影してもらうのが一番確実です。
プロのカメラマンにしかわからない良し悪しの判断が、印象の差となって写真に表れるので、数千円支払う価値は十分にあるのです。
女性は写真撮影の際、好印象を与えるメイクをするとより写真映えします。
こちらの美容記事をぜひ参考にしてみて下さい。
- 人事の目を吸い寄せる!イキイキして見えるツヤ肌メイク法
- 自信のなさが眉毛に表れる!熱意が届かないNGアイブロウ
- 印象台無し!人事がギョッとするNGチークと改善法
- 面接官に好かれない…やりがちな残念アイラインと正しい描き方
- 不潔感が漂いすぎ…印象最悪のNGまつげ改善法
書類送付方法のNG例
応募書類を送付する際のNG例はこちらです。
郵送の場合
- 応募書類が3つ折りになって封筒(長3封筒など)に入っている
- 切手の貼り方が歪んでいる
- 切手の料金が不足している
- 添え状(送付状、カバーレター)が入っていない
- 書類がクリアファイルに入っていない
- 使用しているクリアファイルが使い古されているものである
- 表書き、裏書きの字が汚い
- 書類を入れる順番に配慮が無い
※企業によっては募集要項に、添え状不要と明記されている場合もあるので、その場合は付けないように気をつけます。

1.添え状
2.履歴書
3.職務経歴書
の順に、新品のクリアファイルに入れて封筒に入れるようにしましょう。
封筒は角2サイズを選べばA4の書類を折らずに入れることができます。
メールに添付する場合
- ファイルを開いた時の表示位置を考慮して、ファイルを保存していない
- 印刷範囲の設定がずれている
- ファイルの名前が適切でない
- 件名、本文、添付方法に関して、一般的なマナーを欠いている
- 添付ファイルの容量が1Mを超えている
- ファイルを添付し忘れている

原因6:履歴書、職務経歴書のアピール力が欠けている
適切な求人に応募していて、応募書類の基本マナーも押さえているのに、書類選考に通らない場合は、応募書類自体のアピール力不足が考えられます。
解決方法は履歴書や職務経歴書でそれぞれ重要なことを理解し、目的を持って書くということです。
そうすることで重要な内容だけに削ぎ落とされて書類にアピール力が出てきます。
履歴書で重要なこと
履歴書では「自己PR」と「志望動機」が最も重要です。
次のことを念頭に置いて書くようにしてみて下さい。
- 自己PRに、これまでの経験と自身の強みをどう活かせるのか、入社後に取り組みたいことが書いてある
- 志望動機には、なぜこの会社でないといけないのか書いてある
- 自己PRと志望動機に一貫性がある
自己PRや志望動機がありきたりでアピール力に欠ける場合、次の2点が原因として考えられます。
- 企業研究の不足
- 自身の強みを十分に把握していない
企業研究をやり直す
企業研究が十分だと、記載内容をその企業と関連付けて書きやすくなるので、採用担当者に熱意が伝わりやすくなります。
主に次の媒体・サービスを通じて企業研究を行うことができます。
複数の媒体から情報を広く集めましょう。
- 企業のホームページ
- 企業ブログ、TwitterやFacebookなどのSNS
- 企業のプレスリリース
- 転職口コミサイト
- 会社四季報や就職四季報
- 企業データバンク
- 転職エージェント
- 求人情報サイト
- 新聞
- 業界新聞、業界誌
- 転職フェア

調べた内容と、自身の経験や今後取り組みたいことが、自分なりに関連付けられるようになると、アピール力が増した応募書類になるはずです。
自身の強みをグッドポイント診断で明確にする
自分自身のことはわかっているようで、わかっていないことも意外と多いもの。
自身の強みを、企業研究の結果と絡めてアピールするために、有効なツールをご紹介します。
大手転職サイト、リクナビネクストの「グッドポイント診断」という独自の診断サービスです。
親密性や慎重性、独創性など、18種類の性格特性の中から、特に優れているものを5つ診断してもらえます。
診断結果を見て、面接時に話せそうな自分らしい経験談を思い出す効果も期待できます。
ぜひ活用してみて下さいね。
グッドポイント診断を受けてみる。
職務経歴書で重要なこと
職務経歴書はこれまでにどんな仕事をしてきたのかがパッと見て把握できることが重要です。
以下の点に注意して、ご自身の職務経歴書を見直してみて下さいね。
職務要約は適切な内容と量か?
職務経歴書冒頭の、職務要約は、一読してキャリアのあらすじがわかるようなものになっているでしょうか。
忙しい採用担当者が、苦労なく読めるものであるかという視点で見直します。
書く量は3行~4行程度に押さえましょう。
わかりにくい専門用語の使用を控える
社内では当たり前に使用している専門用語も、会社や業界が変われば、通用しないことは多々あります。
通用しないと思われる用語は一般的な意味の言葉に置き換えるなど、伝わりやすくする工夫が必要です。
同業種同職種への転職の場合は、問題にならないことがほとんどだと思いますが、異業種への転職の場合は、特に気をつける必要があります。
自分に合った記述方式を選択する
職務経歴書は、何をアピールするかという戦略によって記述方式を選択すると、伝えたいことがより伝わりやすくなります。
記述方式を3つご紹介します。
1. 編年体
こんな方にオススメ:経験社数が1社~2社という転職初心者。一度転職したが2社目のキャリアが短い方。
経歴を時系列に古い方から記述します。
過去から現在までのキャリアの流れを理解しやすい書き方です。
転職回数が少ない方が評価される日本社会では、編年体の書き方が一般的です。
2.逆編年体
こんな方にオススメ:直近の会社でのキャリアを強くアピールしたい方。
経歴を直近のものから書き始めて、過去に遡って書いていきます。
直近の会社での経験が、アピールポイントの要になる場合にこの書き方が有効です。
3.職務内容別
こんな方にオススメ:転職回数が多め、複数の職種を経験している方
経験した職種ごとに、経験した内容をまとめていく方法です。
例えば1社目で営業職、2社目でマーケティング、3社目で一般事務、4社目でマーケティング、という経験で、マーケティング求人に応募する場合などに適しています。
この場合、マーケティングに関する経験を、最初に多くのスペースを割いて記述し、その他の職種についてはさらっと触れる程度にします。

転職エージェントの利用は書類選考対策に有効
これまで解説した点を確実に押さえながら、最適な履歴書や職務経歴書を作るのは決して簡単なことでは無いと思います。


そういった不安をお持ちの方は、転職エージェントに登録をして応募書類に関して添削などのサポートを受けると良いですよ。
書類選考に直接関連してくる部分だけでも、下に挙げたようなサポートを無料で受けることができます。
- 応募する企業の詳細情報を提供してくれる
- 求人の募集背景など裏事情も教えてくれる
- 応募先企業にアピールすべきポイントを指導してくれる
- 履歴書、職務経歴書の添削をしてくれる
- 応募書類の送付を代行してくれる
- 不採用になった場合も、具体的な理由を聞くことができ、次に活かせる
- 不明な点があればいつでも相談できる
- 自分では気づいていない、自身の強みを教えてくれる

転職エージェントは書類の添削だけでなく、キャリアカウンセリング、面接日程調整や条件交渉など、入社まで専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。
転職に不慣れな方でも安心して転職活動に取り組むことができますよ。
こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
転職エージェントを積極的に利用してみよう!
書類選考無しで面接に進める就職支援サービス
最後に「何をやっても書類選考を通らない!」とお悩みの方に朗報です。
書類選考無しで面接に進むことができる就職支援サービスをご紹介します。
1.就職Shop
採用メディアや人材紹介事業で圧倒的な実績を誇る、株式会社リクルートキャリアが提供する『就職Shop』は、20代の既卒・第二新卒・フリーターなど、未経験の若者の就職支援をしています。
ポイント1:書類選考無し!
ポイント2:未経験歓迎、面接重視の企業7,600社以上の求人を保有
ポイント3:アクセスしやすい場所に店舗がある
ポイント1:書類選考無し!
若者を「書類」でみるのではなく、「人間」の可能性に期待する企業を開拓している就職Shopでは、書類選考がありません。
未経験や大学中退などが原因で一般的に書類選考を通りにくい方でも、面接からスタートすることができます。
これは自力での就活では得られない大きなアドバンテージとなります。
ポイント2:未経験歓迎、面接重視の企業7,600社以上の求人を保有
さすがリクルートグループと思わされる取扱企業数ですが、ただ数が多いだけではなく、全企業に対して訪問取材するという徹底ぶり。
経営者の考え方、職場の雰囲気、仕事のやりがい、待遇などすべてていねいに取材しています。
「経験よりも人物重視」「一から育てることでその可能性を大きく伸ばしたい」という想いを持つ企業の紹介を受けられます。
実際に、就職Shopで就職決定した方の7割は正社員経験1年未満の若者です。
ポイント3:アクセスしやすい場所に店舗がある
就職Shopの店舗は、以下の通りでいずれも駅近ロケーション。
- 東京(銀座)
- 新宿
- 立川
- 横浜
- 千葉
- 大宮
- 大阪
- 神戸
- 京都
専任キャリアコーディネーターとの模擬面接や相談などで、気軽に立ち寄ることができます。
2.ジェイック
大手~中堅中小企業の社員研修を提供している 『ジェイック』は、人材育成のノウハウと企業との強固なパートナーシップを活かし、20代向けに就職講座~入社後支援までフルサポートしてくれます。
ポイント1:書類選考なし!
ポイント2:徹底して厳選した優良企業20社の正社員非公開求人のみを取扱っている
ポイント3:無料就職講座で実践的に学べる
ポイント1:書類選考なし!
書類選考に通りにくいと言われる、既卒・フリーター・第二新卒・中退者でも、書類選考無しで優良企業に紹介してくれます。
紹介を受けた企業では必ず面接に進むことができるのは大きなメリット!
紹介企業の業種はIT、広告代理店、商社、メーカーなど様々です。
ポイント2:優良企業の正社員非公開求人のみを取扱っている
未経験OKの求人にはブラック企業も多いので、優良企業に絞って紹介してくれるジェイックは非常に心強い存在と言えます。
また、ジェイックは厚生労働省より、職業紹介優良事業者に認定されているので安心して相談できますね。
ポイント3:無料就職講座で実践的に学べる
内定を取るためだけでなく、就職後に求められるスキルを実践的に学ぶことができる講座を受けることができます。
- ビジネスマナー
- 仕事に対する考え方
- コミュニケーションスキル
- 面接対策
- 自分に合う企業の選び方

就職支援サービスは利用できる年代が若年層に限られてはいますが、該当する場合はぜひチェックしてみて下さいね。
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