ブラック企業は「求人広告のココ」で見分けよう!

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ブラック企業の見分け方

転職活動に欠かせない転職サイトや求人誌の求人広告。
どの求人広告でも各社それぞれの特徴をアピールし、より優秀な人材を確保しようと転職希望者へ訴えかけていますね。

この求人広告、企業側の真の姿を必ずしも正確に伝えていないケースがあります。
代表的なものが、いわゆる「ブラック企業」の求人広告です。

求人広告媒体にとっては、ブラック企業は広告主、つまり顧客ですから「いかに魅力的な企業に見せ、応募者を集めるか」に求人広告ライターは心を砕きます。

もちろん、虚偽の記載をすれば、求人広告媒体の信用は失墜します。
ですから求人広告ライターはブラック企業の不都合な実態を、嘘にはならないギリギリの範囲で、耳障りの良い言葉に書き換えたり、曖昧な表現にとどめたりすることが多くなるのです。

求人広告ではブラックさを巧妙に隠してアピールしているため、だまされてしまう転職希望者が後を絶ちません。
 
求人広告の内容でブラック企業であるかを見分ける方法をご紹介するのでぜひ活用して下さいね!
求人情報を見る段階でブラック企業かどうかを判断できたら本当に助かるわ!

今回は「求人広告の内容からブラック企業かを見分ける方法」を中心に、ブラック企業対策を詳しくご紹介します!

募集要項にこんな記述があったら赤信号

それでは早速、求人広告の募集要項でブラック企業にありがちな記述内容をご紹介します。

1.相場に対してかなり高額な年収や月収を強調して記載している

要注意の求人広告

上の画像は極端な例を示したものですが、年齢や勤続年数の割にモデル年収が妙に高く表記されている場合、歩合給の比率が高く基本給が低い給与体系であると見て良いと思います。

営業職の求人広告に特に多く見られるパターンで、営業成績トップクラスのごく一握りの従業員の給与を強調して、不都合な部分を隠していると言えます。

2.年収の幅が広すぎる


年収:250万円~1,000万円

このように年収の幅が広すぎる場合、実際に上限の1,000万円を得ている人はごくごく少数。
ボリュームゾーンは250万円周辺と考えられます。

1,000万円を得ている人が社内に1名でもいれば嘘にはならないことを利用した求人広告だと考えられます。
事業内容をはじめ、コレといった強みに乏しい企業に、まやかしの高年収を求人広告の目玉にする傾向が見られます。

年収に幅があったとしても、平均の年収や月収などが明記されていれば、良心的な企業だと言えます。

3.あなたのがんばりを評価します!と書いてある

ブラック企業の特徴

求人広告にこの文言がある場合も、要注意。
基本給が低く、歩合給の比率が高い求人である可能性大です。

ここで言う「がんばり」は「契約が取れたら」と同義語だと心得て下さいね。

4.ノルマなし!と書いてある

ノルマという言葉に抵抗を覚える人が多いことを利用した求人広告です。
販売計画、目標といった言葉に言い換えて、実態はノルマがあるのと変わらない求人も多いので要注意です。

顧客本位を第一の行動指針として、営業職にノルマを課さない企業も少なからず存在していますので、
求人広告だけで判断せずに、ホームページやインターネットの口コミなどから情報を集めて判断すると安心です。

5.応募資格に学歴不問、未経験者OK、フリーター歓迎などと記述がある

企業自体の魅力に乏しく、人が集まらないために、安易に採用ハードルを下げているだけの可能性もあります。
人材が定着せず離職率が高く、常に人手不足に陥っていることが想像されます。

良好な職場では無い可能性が高いので、要注意です。

6.応募資格に精神論が目立つ

応募資格は本来、特定の職種での就業経験や、関連する資格などが中心となるものです。
ブラック企業の求人広告にありがちなのが、次のようなマインドに関することが中心になっているケースです。

  • 大きな夢を叶えたい方
  • やりがいを求めている熱意のある方
  • 成長したい方
  • 将来的には独立したい方

特に若年層をターゲットとしているブラック企業がよく用いる手法です。

希望に溢れた素直な若者は、こういったフレーズに魅力を感じやすいのですが、果たしてブラック企業は若者を本当に大切に育てようとしているでしょうか?
 
もちろん答えはノーです。
 
過酷な労働環境に耐えられず退職する者がほとんどで、一握りでも残ればブラック企業としては御の字。
 
退職されてしまったとしても、それまでの間は安い対価で酷使できるのですから。

ブラック企業は過酷な労働条件を、「成長できる環境」と無理矢理、良いイメージに変換してアピールすることが多いので見分けやすいと思います。

ひところ流行った「働きマン」のような働き方をしたい!というような人以外にはオススメできません。

7.採用人数が従業員数に対して多い

例えば従業員数が100人なのに、30人を採用予定人数としていたとしたら、それは明らかに多すぎます。
一般的に離職率が5%を超えたらブラック企業体質を疑うべきと言われますから、採用人数の比率は良い判断材料になります。

同時に「急募!」が強調されているとよりブラック率が上昇します。

新規事業など、明らかな事業拡大が募集背景にある以外は、妙に募集人数が多いケースは疑ってかかるべきです。

8.入社してすぐ活躍できる!と書いてある

教育体制が整っていないブラック企業

離職率が高く社歴の浅い従業員ばかりで、社員教育をする体制が整っていない可能性があります。

教育ができないブラック企業では、
「自分から動けないヤツがダメだ、気合で何とかしろ。」といった精神論を振りかざすのが王道パターンです。

求人広告によくある似たフレーズでは、
「中途採用のハンデはありません!」
「20代の若い社員が活躍する職場です。」
といったもの。
これらにもほぼ同じリスクが潜んでいますので注意して下さい。

9.優しい先輩が丁寧に教えます!と書いてある

聞こえは良いですが、教育体制が整っていないと見て良いケースです。

その先輩従業員も、ブラックな労働環境下で働いているわけですから、
心身に余裕があるとは考えにくいです。

「先輩から親身に優しく教えてもらえる」、というのは幻想だと思っておかなければなりません。

こんなフレーズからも実態を予測できるのね!知らなかったわ。

10.試用期間が長い

試用期間がある場合でも、一般的には3ヶ月~6ヶ月程度。

ブラック企業で、試用期間を6ヶ月~12ヶ月といった長期間に設定するところがあります。
正当な理由もなく、試用期間が長いケースは、気をつけて下さい。

試用期間中は給与額を別途規定して、コストを下げることが目的になっていることも。

酷いケースでは、試用期間終了後に、難癖を付けて解雇、などという事態もあるのです。
人材を消耗品のように扱うブラック企業が、試用期間を悪用しているので、注意して下さい。

11.職種が聞いたことの無いような横文字である

○○○○プランナー
○○○○コーディネーター
○○○○コンサルタント
○○○○アドバイザー
○○○○プロデューサー

横文字の職種が必ずしもブラックということではありません。

しかし一見して、何をする仕事なのかよくわからないような横文字職種の求人広告では
「ブラック企業の営業職」「ブラック企業の販売職」であることも。

はっきりと営業職や販売職と書かないのはなぜですか?
モノを売る仕事に抵抗のある人も多く、営業職や販売職と書くと人が集まりにくいこと。
 
さらに、ブラック企業は取り扱う商品やサービスにネガティブなイメージや問題があることが多いので、曖昧な表現にして人を集めたいのです。

横文字にすることで、クリエイティブな雰囲気を醸し出し、魅力的に見せようという意図が読み取れる求人には注意が必要です。

会社情報に独特の癖があるケース多し!

ブラック企業の会社情報は、一種独特の癖があることが多いです。
耳障りの良い言葉が並べられていても、その裏側にあるものを読み取って冷静に判断していきましょう!

求人広告を数多く見ていくうちに、だんだんと見極められる感覚も身についてくるものです。
 
ですから多くの求人広告に触れることはとても大事です。それではブラック企業によくある、会社情報のアピール方法を紹介します。

1.「アットホームな会社です!」と書いてある

家族的で温かいイメージを押し出していますが、経営者一族によるワンマン経営である可能性も。
社員旅行などの社内行事への参加を強要されるなど、プライベートにも干渉されるリスクもより高くなります。

「創業○○年、地元で愛されている企業です!」と書いてあるようなケースも、
同様の理由で要注意です。

2.根拠を示さずに、「働きやすい会社です!」と書いてある

働きやすさの根拠が明記されているなら全く問題ありませんが、根拠も無く、働きやすい!というフレーズを
求人広告に盛り込んでいる場合は、特筆すべき良点を、求人ライターが見つけられなかった可能性が。

求人ライターも苦肉の策で、抽象的な表現でスペースを埋めたのかもしれません。
このようなケースは、あまり魅力的な企業では無いかもしれないと、受け取っておくのが無難です。

働きやすさに本当に自信がある企業ならば、ワークライフバランスに関する具体的な取り組みを数値なども交えて紹介しているはずです。

3.社風のアピール文に「夢」「感動」「成長」といった抽象的な言葉を多用している

社風に夢や感動があると危険

商品やサービスといった事業内容に関することで、アピールすることが難しい場合に、
抽象的な表現が中心になっていることが多いです。

「夢」「感動」「成長」というワードが求人広告のみならず、ホームページ上にも
多く見られる企業は、精神論を盾に激務を強要するブラック企業率が高いです。

4.写真に若い社員しか写っていない

これは離職率の高さを物語っています。
若年層を大量採用して、消耗品のように扱うブラック企業かもしれません。

この他にも、写真からは次のように背景を想像できることがあります。

社員がVサインを出している写真を求人広告やホームページで使用
→場にふさわしくないポーズについて疑問を感じる人材がいないことがわかります。

社長を中心に若い社員ばかり肩を組んでいる集合写真
→夢・感動・成長といった精神論で動いている可能性大!

容姿端麗な特定の女性社員の写真ばかり使っている
→経営者の意向や好みが経営全般において強く反映されているケースが多い。
いわゆるワンマン経営。

確かにそういう写真入りの求人広告があるわね!
写真からこうして企業の裏側を想定することもできるのね!

常時求人広告を掲載している企業は危ない

一般的な企業では、半期毎に(3月や9月)退職者が出やすく、その補充のために求人数が増加する傾向が見られます。
またボーナス後のタイミングである6月~7月も同様です。

ブラック企業では退職者が後を絶たず、常時求人広告が出ていることが多いです。
日頃から、転職サイトや求人誌に目を通しておくと、「あれ?前も出ていたな。」とわかるようになってきます。

このとき注意していただきたいのは、ブラック企業でなくても常時求人を出しているケースもあるということです。

具体的には、

  • 事業拡大中で人材を積極的に採用しているケース
  • 人が集まりにくい職種で慢性的に人材不足に陥っているケース

が、該当します。

このような事情で常時募集しているケースもあるので、判断にはご注意下さい。
離職率が高いために常時募集をかけているのがブラック企業です。

ここまで、求人広告の内容でブラック企業かどうかを見分ける方法を紹介してきました。
 
興味のある企業の求人広告に、ブラック企業の要素を見つけてしまった場合は、さらに情報を収集しましょう。
 
それでは続けて、求人広告以外からも情報を集める方法をご紹介します

火の無い所に煙は立たぬ!口コミサイトも活用して

求人広告からブラック企業である可能性を察知したら、インターネットの口コミサイトで社名検索してみましょう。

「転職会議」「Vorkers」「カイシャの評判」「キャリコネ」
など複数の口コミサイトを活用して実態について調べてみるのがオススメです。

口コミはあくまでも主観的なものではありますが、企業の従業員や元従業員だけでなく、その家族や知人、取引先企業の方など、多方面からの口コミを見ることができるので総合的に判断する良い材料になるはずです。

就職四季報は中立的な情報の宝庫

東洋経済社が、企業から掲載料をもらわずに中立・客観的な立場で制作している就活向けの企業研究本です。
求める人材像や平均年収などをはじめ、約5,000社の情報が集約されています。

一冊2,000円ほどで購入することができるので自己投資の一環として検討してはいかがでしょうか。

就職四季報の項目のなかで、ブラック企業かどうかの判断材料として特に有効なのが、次の3つです。

  1. 残業時間
  2. 有給休暇の実際の取得日数
  3. 新卒3年後離職率

これらの数値を他の企業と相対的に比べて評価してみましょう。

さらにリアルな情報を掴む裏技

転職先のリアルな情報を掴む方法

インターネットで簡単に情報にアクセスできる現在では、盲点になりがちですが、
実際に自分で行動を起こして情報を掴みにいく方法は非常に有効です。

手間に感じるかもしれませんが、応募したい企業の実態を把握できるならば、その手間を惜しむのはもったいないことです。
ご自身のためになるべく正確な情報を集めて下さい。

1.夜遅くに会社の様子を見に行ってみる

曜日や時間帯を変えて何度か様子を見に行ってみましょう。
照明が点いていれば誰かしらが残業しているということになります。

あまりにも遅い時間までいつも照明が点いている企業は、長時間労働が常態化しているというわけです。

自分で情報を取りに行くなんて考えたことが無かったけど、有効な手段のひとつよね!

2.夜遅くや土日に会社に電話をかけてみる

あまり大きな声では言えませんが、残業や休日出勤の状況を知るための方法です。
オフィスの様子を外側からうかがい知ることが難しい場合など、業者を装って電話をかけてみるのです。

代表電話は一定の時間を過ぎると留守番電話などに切り替わることもあるので、
もしわかるならば、転職を希望する部署の番号にかけるとより必要な情報が得られます。

3.自社ビルでは無い場合、同じビルのテナントをチェックする

気になっている企業の入っているビルには、他にどのような企業や団体が入居しているでしょうか。
消費者金融や、風俗関連、その他怪しげなテナントがある場合は、警戒して下さい。

きちんとしたビルへの入居審査に通れなかった企業であることが疑われます。

4.ホームページをチェックする

ホームページで見分ける

ホームページの状態からも、ある程度その企業について想定することができます。
次のような点があると、少し注意した方が良いので留意して見てみて下さい。

  • 情報が適切に整理されておらず見にくい
  • 情報が古い
  • 更新の頻繁が低い
  • 誤字や脱字が放置されている
  • 無料素材の写真やイラスト画像しか使われていない
会社の顔であるホームページの状態が良くないということは、改善する能力のある社員がいない可能性があります。
 
または、経営者のITリテラシーが低く、ITに関する重要性を理解していないなど、マイナス要素を抱えていることを表しています。

5.実際に企業の従業員に会って話を聞く

CareerLine(キャリアライン)というサービスをご紹介します。

ユーザー登録(登録は無料)をすると、同サイトに登録している様々な企業や職業の「サポーター」を探すことができ、有料ではありますが、メールやSkype、実際に会って話を聞けるというサービスです。

該当企業のサポーターがいなければ、同業他社のサポーターに評判を聞いてみるのも有効です。

情報強者になってブラック企業から身を守ろう

今回の記事では、求人広告をブラック企業がどのように使っているかを皆さんへお伝えしました。
ブラック企業かを見分けるための一助となれば幸いです。

ブラック企業かどうか見分けるためには、情報収集とその分析が一番効果があります。
興味を持った企業に応募する前に、できる限り情報を集めてみて下さい。

皆さんが本当に活躍できる企業へ転職できるように、転職ロケット編集部一同応援しています!

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