転職のプロが教える!ブラック企業の実態と見極め方

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ブラック企業

転職活動で最も避けるべき失敗。
それは、「ブラック企業への転職」と言えます。

多くの労力を費やし転職を実現させたにも関わらず、希望が叶わないどころか、労働環境や就業条件が悪化するなんて大変不本意なことです。

その存在が社会問題化し、企業の評判や就業状況の実態といった情報を、インターネット等で知ることができる現在でも、ブラック企業へ転職してしまう方は後を絶ちません。

それはなぜなのでしょうか。
主な要因としては、以下の2点が考えられます。

  1. 転職希望者が少なからず持っている”焦り”が、判断力を鈍らせることがある
  2. ブラック企業が転職希望者の焦りに巧妙に付け込む虚構の求人情報を公開している

ブラック企業への転職だけは勘弁だよ。
応募企業がブラック企業かどうか、判断する方法ってあるのかな?
この記事ではブラック企業の実態や見極め方、回避法を解説します。
 
「自分は大丈夫。ブラック企業なんかに転職するわけが無い」と思っている方も、今一度ブラック企業について理解を深め、転職先を見誤らないようにしていきましょう。

こんなにも酷い!ブラック企業の実態

ブラック企業の実態

ブラック企業とは具体的にどのような企業なのでしょうか。
私が転職エージェントでキャリアアドバイザーとして働いていた頃に、ブラック企業での就業経験をお持ちの方から聞いた体験談を元にご紹介します。

1.就業条件・労働環境が劣悪

ブラック企業は、心身の健康を損ないかねないほど、就業条件や労働環境が悪いことがほとんどです。

規定の就業開始時刻よりも、実際は早く出社することを強要されたり、恒常的に残業が発生したり、上司の一存で休日出社を強要されることも。

多くのブラック企業ではいわゆるサービス残業が常態化しています。

「作業効率が悪いからだ!」などと従業員のせいにして残業代を支払わないケースや、「業績が悪いから仕方が無い」と信じ込ませるケース、またタイムカードを退勤にさせてから残業を強いるケースまであるのです。

友人や恋人、家族との時間を確保できず、酷いケースでは離婚に至るなど、周囲の人々をも不幸に巻き込んでしまうこともあります。

従業員は「拘束時間が異常に長いにも関わらず見合った対価を得られない」という状況下におかれ、体力的にも精神的にも限界へ追い込まれて行きます。

2.パワハラ・いじめが横行している

前項で説明した通り、ブラック企業では従業員がそれぞれ高ストレス下で働いています。そこで生まれてしまう歪んだ人間関係が、パワハラやいじめを引き起こしてしまうのです。

ブラック企業には高確率で、「底意地の悪い上司」が存在し、彼らは自身のストレスを、部下にぶつけることで発散しています。

  • 自分の仕事を部下に押し付け、成功すれば自らの手柄とし、失敗すれば責任を部下に擦り付ける
  • 部下を叱責する際は、故意に皆の前で個人を激しく罵倒する
  • 部下を殴ったり、蹴ったり、身体的な暴力を奮う
  • 気に入らない部下を無視するなど、あからさまに悪意のある態度を取る

このような環境では本来のパフォーマンスを発揮しにくくなりますし、従業員間の健全な信頼関係も築かれることはありません。

そして徐々に心身の健康を損なうことになります。

3.経営者がワンマン

ブラック企業によくあるのが、経営者がワンマンであるがゆえに、会社全体に悪影響を及ぼすケースです。

特に中小企業やベンチャー企業は、組織の規模が大きく無いため、ワンマン経営者の影響力も大きくなります。

ワンマンな経営者は気分によって方針をコロコロ変え、発言に責任を持たないことも多いため、従業員はいつもその言動に振り回されます。

例えば経営者の気分次第で休日出勤を命じられたり、突然売り上げ目標を上げさせられるといったケースが見られます。

経営者の好き嫌いに基づく差別行為や、経営者の機嫌を損なったばかりに、組織的に自主退社に追い込むという悪質なケースもあるのです。

このような経営者の下で働く従業員は、決して気が休まることがありません。

4.教育体制が不十分で、キャリア形成が困難

多くの従業員を安い賃金で使い捨て前提で過重な労働を強いるブラック企業では、人材の流出が多く、ノウハウが社内に十分にたまっていません。

離職率が高く、ベテラン社員が少ないため、新しく入った人材にも教育ができないのですが、そこを誤魔化すために、
「自分で考えて行動しろ!」「根性で客を取ってこい!」など無理難題を洗脳的に押し付ける傾向にあります。

5.下請会社であるため、立場が弱い

企業自体は本来ブラック企業体質でなくても、仕事を発注する企業の言いなりになってしまい、実態としてブラック企業に陥っているケースも見受けられます。

建設業界などでよく見られますが、子会社は親会社の決める工期と賃金で仕事をやりくりするしかありません。たとえ短すぎる工期や、安すぎる賃金であったとしても、文句を言えば次の仕事を回してもらえなくなるからです。

その結果、従業員に過重労働や低賃金といったかたちでしわ寄せが行くのです。
以上が多くのブラック企業に見られる実態です。

最強のブラック企業回避法!

その企業がブラック企業であるか否かを正しく見極めるために、着目すべき点について解説する前に、ぜひお伝えしておきたい”最強のブラック企業回避法”があります。

それは、転職エージェントを利用すること”です。
その明確な理由が3点挙げられます。

転職エージェントが有効な理由

  1. 転職エージェントを通じて人材募集を行うブラック企業は相対的に少ない
  2. ブラック企業に人材を紹介することが転職エージェントにとっても不利益になる
  3. 転職エージェントには企業情報が集積されるため、ブラック企業を見極めるノウハウもある

では順に解説します。

1.転職エージェントを通じて人材募集を行うブラック企業は相対的に少ない

ブラック企業は、人材募集にコストをかけたがりません。そのため、採用に対して成功報酬が発生する転職エージェントは、ブラック企業にとって利用するメリットが少ないのです。

無料で求人情報を公開できるハローワークを利用したり、大量採用を前提とした求人情報媒体に、実態と異なるあり得ない高給や厚待遇を連ねた求人情報を掲載するのが彼らの常套手段です。

転職エージェントを利用するブラック企業が皆無とは言えませんが、相対的に少ないことはご理解いただけると思います。

2.ブラック企業に人材を紹介することが転職エージェントにとっても不利益になる

転職エージェントは、その業態から”評判”について非常に気を遣わざるを得ません。

転職希望者をブラック企業に入社させた場合、インターネットの掲示板などを通じて「転職エージェントに騙されてこんなひどい目に遭った」などと、社名を含めて悪評を公開されてしまうリスクがあります。

また、転職希望者をブラック企業へ入社させても、その実態の酷さから早期(3カ月以内)に退職する可能性も高いため、転職エージェントは企業から受け取った採用支援の成功報酬を、一部または全額返金するリスクもはらんでいます。

そのため転職エージェントは、転職希望者をブラック企業にはできる限り紹介しないように努めるのです。

稀に、ブラック企業を紹介する不届きな転職エージェント(小規模なエージェントに多い)もあるようですので、その点は要注意です。

3.転職エージェントには企業情報が集積されるため、ブラック企業を見極めるノウハウもある

前項2で解説した通り、転職エージェントはブラック企業を警戒しますので、少しでもそのような傾向が見られる企業は、情報を社内で共有して蓄積しています。

転職エージェントでは、担当者が企業を定期的に訪問して人事担当者と直接話すため、社内の実態を把握しやすいのです。

企業全体ではなく、特定の部門や部署に限ってブラック企業同様であるという、一般にはわかりにくい情報も転職エージェントには集まります。

インターネット上に散見されるブラック企業に関する情報よりも、正確かつ公平性の高い情報が集まることが特徴です。このように転職エージェントを利用することで、ブラック企業への転職リスクを大幅に減らすことが可能となるわけです。

転職エージェントに関する詳しい情報はこちらから
転職エージェントとは?利用前のよくある疑問や不安を解決します!

ここに着目!ブラック企業の見極め方

ブラック企業の見極め方
転職エージェントを利用する場合もしない場合も、転職エージェント並みにブラック企業を警戒する意識を転職希望者自ら持つことが大切です。

ブラック企業かを見極めるためには、次の2段階を踏みます。

  1. まず企業情報をリサーチしてふるいにかける
  2. 応募する場合も、採用面接で質問を通じて見極める

1.企業情報をリサーチする

企業に関する情報は転職エージェントを利用して収集するのが最も簡単です。
以下の点に着目しながら、情報を収集してみて下さい。

  • 上場企業に関しては会社四季報をチェックする
  • 恒常的に同じ職種の求人が出ているか(人材が定着しにくい環境である可能性がある)
  • 社員数に対する求人数の割合(大まかな離職率を想定できる)
  • 全従業員に対する正規社員の占める割合(人材に対する企業の考え方が見て取れる)
  • 求人情報に記載されている給与が異様に高い(虚偽記載の可能性がある)
  • 従業員の平均年齢が若い(離職率が高く、ベテランが少ない可能性がある)
  • 社会保険制度への加入有無を確認する
  • 転職希望者向けの情報サイトを参照し、悪評の有無をチェックする

より正確に判断するために、「同業種の複数の企業の数値と比較して、相対的に評価する」こと、「転職エージェントのキャリアアドバイザーの客観的な意見を聞く」ことをオススメします。

2.採用面接で質問を通じて見極める

実際に応募をした場合、採用面接では以下の質問を投げかけ、できる限り具体的な回答を求めてみて下さい。
転職エージェントを利用する場合は、間接的に企業へ質問することも可能です。

  • 従業員の教育体制や研修制度、キャリアパスについて
  • 前任者の退職理由(特に欠員補充による求人である場合)
  • 提示されている給与額の算出根拠
  • 配属予定の部署の従業員についての情報

また、転職エージェントを利用する場合はまず問題無いのですが、個人で転職活動を進める場合は、必ず、労働雇用契約書を発行してくれるか確認しましょう。

  • 雇用形態
  • 基本給、賞与、手当
  • 社会保険
  • 休日、勤務時間、有給休暇
  • 役職
  • 転勤の有無

雇用される上で重要なこれらの条件を明文化したものを、ブラック企業は発行したがらないので、重要な判断基準になるのです。
 
この書類をもらうことを内定の条件としなければなりません。

転職時に雇用条件を明文化したものをもらわなかったせいで、後々泣き寝入りするようなことにならないよう、転職希望者が主体性をもって企業と向き合うことが大切なのです。

転職エージェントを利用して安心して転職しよう

転職エージェントは安心
「一日も早く転職したい・・」
冒頭で触れたとおり、人は焦っていると普段ならできる判断を、正常にできなくなることがあり、ブラック企業は、転職に焦る人の弱みを知った上で利用しようとします。

ブラック企業から自身を守るために、ぜひ転職エージェントを賢く利用して、客観的な意見を取り入れながら、安心して転職活動を進めてみて下さい。
転職エージェントとは?利用前のよくある疑問や不安を解決します!

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