資格を武器に建設業界へ未経験で転職する

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建設業界へ未経験で転職

昨今の建設業界は空前の活況であると言われています。

次のような大プロジェクトが日本各地で動いているためです。

  • 東日本大震災からの復興事業
  • 高度成長期に作られた都市インフラの建て替え・改修工事
  • 2020年の東京オリンピック開催に伴う各種事業
他にも各地で再開発事業なども動いているよね。
少なくても今後10年は建設業界の好況は続くと言われているんだってね。
確かに仕事は山ほどあるのですが、経営者は人材不足に頭を抱えています。
特に建設現場で人が足りておらず、未経験者の採用も増えてきました。
 
採用のハードルが下がっている今、転職希望者にはチャンスがあるとも言えます。

今回は活況ながら、人材不足に悩む建設業界へ、”資格”を武器に未経験で転職する方法を解説します。

建設業界が抱える深刻な人材不足

建設業界の人材不足

まず、建設業界がなぜ人材不足であるのかを解説します。

1991年のバブル崩壊後の日本では経済活動が後退し、公共事業や民間事業が共に激減。
長い低成長期が続きました。

これに追い打ちをかけるように2008年にはリーマンショックに端を発した金融危機が起こり、受注件数は伸び悩みました。
実に20年もの長きにわたり、建設業界は冬の時代にいたのです。

この冬の時代、建設業界は余剰人員のリストラを行い、新卒採用人数も抑制せざるを得ませんでした。
 
当然、若い人材を十分に育てることはできませんでした。
 
2007年以降、いわゆる団塊世代が大量に退職し始めると、現場作業者を中心に人材不足の深刻さが増したのです。

建設業界の景況が好転したのは2011年~2013年にかけて。
2011年の東日本大震災による復興特需に続き、2012年の安倍政権誕生後にインフラ改修などの公共事業が増加しました。

そして2013年には、2020年のオリンピックを東京で開催することが決定。
現在建設業界は空前の活況を呈しているというわけです。

しかし現在建設業界は2つの問題に頭を悩ませています。
1.建設需要増加に伴い、建設資材価格が上昇していること
2.業界全体が深刻な人材不足に陥っていること
 
特に2番目の人材不足は深刻です。

なるほど。仕事がいくらあってもこれじゃ大変だ。

インフラ建て替え・改修は切迫した課題

皆さんは「笹子トンネル天井板落下事故」を覚えているでしょうか。
2012年12月に、山梨県内の同トンネルのコンクリート製の天井板が、130メートルもの区間にわたって落下し、多くの犠牲者を出した痛ましい事故です。

はい、覚えています。
トンネル自体が老朽化していて、点検も不十分だったのが原因と言われていましたね。
そうです。ここには建設業界の人材不足の影響も見て取れますよね。

日本各地には耐震補強工事や、改修工事、点検を要する老朽化した公共施設やインフラが多数あるのですが、人材不足により追いついていないのが現状です。
こういった背景からも、人材の確保が急がれているのです。

建設現場では未経験でも応募できる求人案件が増加中

建設業界で特に人材が不足しているのは建設現場。

これまで経験者や免許保持者に限定していた現場作業者の中途採用も、最近は「未経験でも可」というように採用のハードルを下げている求人案件が増加しています。
未経験で建設業界へ転職するチャンスと言えるのです。

建設現場の職種

建設現場の職種や資格

建設現場において、具体的にどのような職種で募集があるのかを見ていきましょう。(企業によって職種名は異なることがあります。)

以下の中で、高所作業専門者は「経験が命を守る」とも言われており、未経験での採用はあまり多くはありません。

それ以外の仕事は未経験採用を行っている企業も多く、初めて建設業界で従事しようとする方にとっては検討に値する職種と言えます。

躯体系技能者

躯体とは建物の床や柱などのことを指し、躯体工事を行うために鉄筋を組んだり足場を組んで作業場を確保したりすることが主な作業となります。

重機オペレータ

ショベルカー・ブルドーザー・ロードローラーなど建設作業に必要な重機を操縦する仕事です。建築だけでなく土木工事でも活躍できます。

クレーンオペレータ

主に高層建築物にて使用されるクレーンを操縦する仕事です。小型から大型まで様々な種類があります。

型枠技能者

コンクリート建造物を建築する際に型枠にコンクリートを流し込み固め、整形する一連の作業を担当します。

高所作業専門者

いわゆるとび職と言われ、高層建築物や陸橋・ダムなど高所作業が発生する現場で仕事を行います。
高層建築が増加している現代では圧倒的ななり手不足に見舞われています。

施工管理者

現場の安全を確保しスケジュールや予算を考慮しながら全体の指揮を執る役目です。また施工主との各種調整も行います。

上に挙げた以外にも多くの職種がありますが、建設業界への転職を検討するのであればほぼこれらの職種に落ち着くのではないでしょうか。
 
仮に未経験であったとしても、関連する資格があれば知識と熱意があると見なされ面接の際にアピール材料になります。
 
無料で資格を取得する方法を続けてご紹介します!

無料で資格取得し、就職支援も受けられる!

建設現場の深刻な人材不足を解消すべく、官民挙げて若年層を取り込もうと様々な取り組みを実施しています。

今回は厚生労働省が進める、「建設労働者緊急育成支援事業」をご紹介します。
 
建設業界へ未経験で就職・転職したいという方には必ず約に立つはずです。
早速具体的に見てみましょう。

建設労働者緊急育成支援事業について

建設労働者緊急育成支援事業

建設労働者緊急育成支援事業について、厚生労働省のホームページでは以下のように説明されています。

建設業で働いてみたいという
離転職者、新卒者、未就職卒業者等を対象に、全国各地で職業訓練を実施し建設業に従事するために必要な各種資格の取得、技能修得に取組んでいただき、地元の建設業への就職に結びつけます。

<厚生労働省 建設労働者緊急育成支援事業HPより>

国の支援によって建設関係の資格を取り、基礎技能の教育を受けられ、就職のあっせんまでしてくれるという事業です。
 
しかも全て無料なのですから本当にお得です。

まさに至れり尽くせり!こんなにお得な公的職業訓練

まずは建設労働者緊急育成事業の、「職業訓練」の特徴についてご紹介します。

  • 全国21カ所で訓練を行っている(2017年現在の情報)
  • 様々なコースがあり、取得したい資格や技能に合わせて選択可能
  • 職業訓練に必要な費用は全て無料(訓練費用、資格取得費、宿泊費、交通費)
  • 通学や合宿など都合に合わせて選択が可能
  • 自己負担は、食事代、住民票など身の回りの支出のみ
  • 訓練に必要な作業着、ヘルメット、手袋、安全靴、工具などは原則貸与される
  • 女性限定の訓練コースもある
  • 訓練期間は2週間から1か月前後
  • 現役の建設会社の社員が講師をすることが多い
  • 受講に関する年齢制限は無い
集中して履修しやすいカリキュラムとなっており、基礎的な技能を身に付けるには申し分ない制度と言えます。
 
資格取得だけにとどまらず、実践的で今すぐ通用するスキルが学べる点も見逃せません。
こんなすごい制度があるのは知らなかった!建設業界へ就職・転職するなら利用しなきゃ損だね。

興味がある方はこの事業が終了する前にぜひ利用を検討してみて下さい。
※年齢制限はありませんが、受講に際しては一定の基準を満たす必要があるため、お近くのハローワークでご確認下さい。

就職支援について

無料の就職転職支援

建設労働者緊急育成事業の職業訓練を受講した場合、もれなく就職支援も無料で受けることができます。

訓練開始時期から、およそ3ヶ月の期間で、段階的に職業紹介の専門家が就職支援を行います。
就職支援の内容は、次の3つで構成されています。

  1. 就職相談
  2. 面接指導
  3. 求人情報の提供

紹介を受けた企業へ必ず就職しなければならないわけではないので、ご自身でも並行して就職・転職活動を行うことが可能です。

未経験でも十分に採用される可能性あり

未経験採用

資格を取得し、訓練を一通り終えたとはいえ、実務経験の無い未経験者を、建設会社が採用するには、人材不足感に加えてもう一つ理由があります。

それは、この事業を国が行っているため、建設会社が訓練修了生を採用する場合の採用コストが0円だということです。

やる気も資格もあって、訓練も一通り受けた人材を無料で雇用できるなら企業側も助かるよね。

働く側、雇用する側の双方にとってメリットのある制度と言えますね。

「体力勝負」「体育会系」「役人との癒着」といったマイナスイメージがあるとは言え、建設現場作業者はこの人材不足で待遇が改善し、全体的に給与が高い傾向にあります。

体力に自信があり、高収入を得たい!とお考えの方は、このチャンスに建設業界への転職も検討してみてはいかがでしょうか。

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