雑誌の編集・ライターに転職したい!仕事内容や転職のコツを経験者に聞きました

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前回の記事「出版業界の転職のコツって?編集者の仕事内容もご紹介!」で、書籍の編集にスポットを当て、「出版業界の転職」について紹介しました。

今回は、「雑誌の編集」について紹介します。

しかし雑誌と一口に言っても、ご存知のとおりジャンルは本当にさまざま。ファッション誌、週刊誌、専門誌、児童向け雑誌、文芸雑誌など、多岐にわたります。

ジャンルだけでなく、月刊か週刊などかによっても仕事の流れが大幅に変わってきますが、今回は月刊ファッション誌を中心に、一般的な仕事の流れや、その業界に就職した方たちの転職活動などを紹介しますね。

ファッション誌の編集という仕事

ファッション誌の世界をテーマにしたドラマ、見たことはありますか?
そこは華やかである反面、かつ女の世界だからバチバチ…そんな風に描かれていますが、実際はどうなのでしょうか。

ファッション誌には、幅広いジャンルの人たちがかかわっているのが特徴です。
デザイナー、カメラマン、コーディネーター、ライター。その人たちが作っていくものを、一つにまとめ上げて、1冊の雑誌にしていくのが編集者の仕事です。

具体的な仕事の流れは、

・雑誌発売日の約2か月前に、企画を立案、編集会議で企画が決定する
・企画を具体化、内容を詰める
・台割(全体で何ページになるか、どのページに何を載せるか組み立てる)を作成
・原稿を作っていく…ライターさんに記事を書いてもらう(編集者が兼ねることも)、取材や撮影をする、撮影した写真を選ぶ
・編集者がイメージした、大まかな誌面のレイアウトを作成し、それを誌面デザイナーに依頼、上がってきたゲラ(校正紙)をチェック
・編集長の確認が取れたら、すべてのデータを印刷所へ

他にも、社内の宣伝部や営業部との連絡、モデルや取材相手とのアポイントメント・交渉などがあります。多くのスタッフと連絡を密に取り、段取りよく進めていくことが大切なようです。

そしてそのときの流行や時勢に常にアンテナを張ることも、編集者の大切な仕事のひとつです。

まるでドラマ!? 服飾業界から雑誌編集者へ

転職を考えたきっかけは?

新卒以来、ずっと某デパートのファッションフロアで働いていました。

入社して5年目くらいから、立ちっぱなしの仕事に体力の限界を感じ始めて…きっかけは恥ずかしいくらい単純なのですが、デスクワークの仕事に就きたいと思ったんです。

本当はデザイナーになりたくて、デパートで働きながら、服飾専門学校の夜間コースに通っていました。

その専門学校では、服のデザインだけでなく、服に合うコスメの授業もあり、コスメにも興味を持つように。「総合的なファッション」に関われるのは、ファッション誌だ! と思ったんです。

具体的な転職活動を教えてください

ファッション誌業界を中心に、ネットで求人情報を検索しまくりました。

有名どころの雑誌は中途採用はないだろうな、と思ったので、少しマイナーな雑誌やフリーペーパーの求人情報を中心に。2社ほど気になった出版社があったので、すぐに応募しました。

2社とも、履歴書とともに企画を提出することが条件でした。
企画は、服ではなくコスメで勝負をかけました(笑)ラッキーなことに、1社から「コスメ部門で人が足りないのでぜひ」と言っていただけたんです。

現在の仕事内容、働きながら感じていることを教えてください

入社後すぐに、コスメ特集ページ(毎月2~3ページ)とコスメ広告(広告を載せてくれる化粧品メーカーとの交渉)の担当を任されました。

もう3年目ですが、日々勉強ですし、やればやるほど知らないことが出てくる(笑)さまざまな人との交渉もあるし、コスメは実際自分も使って検証しなくてはならないので、大変なことも多いです。

でも、月並みな言い方ですが、「やりがい」や雑誌が刊行されたときの「達成感」は半端なく大きいですね!

〔Mさん、32歳、転職3年目〕

フリーのライターから編集者へ転身

転職を考えたきっかけは?

新卒で、出版業界とはまったく違う食品メーカーへ入社。

しかし、文章を書く仕事がしたいという夢が諦めきれず、退職し、2年間通信講座でライターの勉強をしました。
その後数年間、ちょっとした記事を書く、いわゆるフリーライターをしていました。

具体的な転職活動を教えてください

フリーライターはとにかく人脈作りと、基本的に仕事を断らないことが大切。

あるとき、一緒に仕事をした方から、「これを書いてくれませんか」とファッション誌の美容記事のお仕事をいただいたんです。実はあまり興味のない分野でしたが、断ることもできず(笑)
でも、書いてみたらすごく面白かった!

そして、そのとき担当だった編集者さんがとてもいい方で…数か月一緒に仕事をしてやり取りをするうちに、「Iさん、ウチの専属ライターになりませんか」と声をかけていただきました。

フリーという不安定な立場で、いつ仕事がなくなるか分からないという気持ちもあったので、この誘いは渡りに船でした。

ちゃんとした転職活動とは言えないかもしれませんが、培った人脈と、何でも書いてやる! というスタンスが功を奏したと思っています。

現在の仕事内容、働きながら感じていることを教えてください

ライターと編集は兼ねることが多く、仕事の内容的にもかぶることが多い。最初はライターとして契約しましたが、半年後には編集者になりました。

主な仕事は、企画を立てる、誌面のレイアウトを考える、ライターさんに依頼・上がってきた原稿を細かくチェック、取材アポ・その立ち合いなどです。

正直、仕事スケジュール的には、かなり大変です。常に次の企画のことを考えたり、段取りをどうしようか悩んだりも…
でも、やっぱり楽しいんですよね。

しんどくても楽しければいい! と、いつも前向きに仕事ができている気がします。

雑誌が仕上がる前の高揚感や、他のスタッフとワイワイ言いながら作っていく現場も大好きです!

〔Iさん、34歳、転職5年目〕

まとめ

月刊誌の編集は、書籍とは違い、流行に常に敏感でなくてはならないし、刊行スケジュールも厳しく、関わる人間もかなり多い。記事を作るというより、事前準備や各所との連携、それを束ねるという業務の方が大変そうです。

校了(校正が完了、印刷に回せる状態のこと)前は、徹夜することもあったり…

しかし、今回お話を聞いたお2人は、「達成感はすごい!」「とにかく楽しい!」と、大きなやりがいを感じながら働いています。

自分のこだわりや思いが詰まった記事が、1冊の雑誌となって世に出るという喜びは、何ものにも代えがたいんですね。

とはいっても、「華やかそうだからファッション誌に行きたい」という思いだけではとても転職は叶いません

美容関係の知識は誰にも負けないくらい豊富! あるいは、コスメはいろいろ試して詳しい!など、なにか得意な分野=「強み」を持ち、それをどう発信していけるか考えられる力が大切なようです。

田崎美穂子
20年近くお堅い出版社で正社員として、主に編集を中心とした業務を担当してきました。 退社後すぐにフリーランスになり、ママ友ネットワークと3児の母である経験を生かし、ワーキングマザー向けの記事を執筆。最近は、美容関係・受験関係の記事も多数執筆しています。
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