30代フリーターにポリテクセンターの職業訓練がおすすめな理由

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ポリテクセンターとフリーター

30代のフリーターやニート、既卒者の中には、正社員就職を半ばあきらめている方も多いのではないでしょうか。

そういった方に有効なのが、国家事業であるポリテクセンターの職業訓練です。

特に、「未経験だけれど、ものづくりに興味がある。」という方であれば、非常におすすめです。

ポリテクセンターは、ものづくり分野を中心とした職業訓練を行っている公共の職業能力開発施設で、離職者の支援にも力を入れています。

企業実習付きの訓練コースのみ、年齢制限があるものの、概ね45歳未満であれば応募が可能です。
 
その他のコースには年齢制限がありません。
ポリテクセンター?初耳だなぁ。
30代以上のフリーターでも未経験から挑戦できるんだね。
一般的に30代以上になると未経験で就業するのは難しくなるので、ポリテクセンターを有効活用するのは良い方法だと思います。
 
30代以上でフリーターを脱出したい方にはぜひ知っていただきたいですね。

ポリテクセンターとは何か?

ポリテクセンター(職業能力開発促進センター)は、「独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構」が運営する公共職業能力開発施設です。

現在仕事をしていない求職者が、早期に再就職をするために必要な技能・知識を習得できるよう、標準6ヵ月の職業訓練やキャリア・コンサルティングを行っています。

その他に、自社内に十分な教育研修機能を持たない中小企業等で働く方々を対象とする、職業訓練や人材育成等の支援、高齢者や障害者の職業訓練等も行っています。

今回の記事はポリテクセンターの事業のうち、現在仕事を探している求職者向けの職業訓練に的を絞って解説を進めます。

20代には「若者正社員チャレンジ事業」の方がオススメ

もしあなたがまだ20代の方であれば、東京都委託事業の「若者正社員チャレンジ事業」の方がオススメです。

ポリテクセンターの職業訓練は約6ヶ月かかりますが、若者正社員チャレンジ事業であれば最短2週間の企業内研修を経て、就職ができるのでより早期の就業が可能なためです。

また、ものづくりはもちろん、その他の職種についても幅広く対応しているのも特徴です。

※若者正社員チャレンジ事業は29歳以下の方が対象となっています。

若者正社員チャレンジ申し込み

詳細は若者正社員チャレンジ事業とは?のページで解説しています。

若者正社員チャレンジ事業の公式HPはこちら

人口減&人手不足で、訓練後の就職率は約9割!

では、引き続き30代以上のフリーターの方を対象に、ポリテクセンターの解説を進めます。

まず気になるのは、訓練後の就職率ではないでしょうか。

ポリテクセンターの職業訓練終了後の就職率は2017年に約9割と過去最高になっています。

人口減少による働き手不足が、ものづくりの現場でも顕著であるため、受講生の就職率アップを後押しすることにつながったものと見られます。

フリーターの僕でもがんばれば新しい道が開けそうだね!

誰でも利用できるの?

ポリテクセンターの離職者向け職業訓練は、職業に必要な技能・知識の習得により就職することを望み、職業訓練を受講することを希望する方に広く門戸を開いています。

求職申し込みをした最寄りのハローワークで相談の上、受講申込書を交付してもらい、その受講申込書及び面接補助シート等をハローワークへ提出して下さい。

ただし誰でも受講できるわけではなく、以下の要件をすべて満たす必要があります。

【受講要件】次の要件をすべて満たすことが必要です。

  1. 訓練に関連する職種への就職を希望している方
  2. 訓練を受講する熱意があり、訓練期間中も積極的に就職活動ができる方
  3. 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
  4. 訓練受講・修了に支障がない方(健康状態や受講態度等)
  5. ハローワークの受講指示等を受けることができる方

要件にある必要な基礎学力を確認するために筆記試験と面接を行って選考しています。

筆記試験の内容は?

職業訓練の筆記試験
ポリテクセンターの訓練を受けるために、必要な基礎学力は主に、
(1)言語・文章力 (2)計算力 (3)形状把握力 (4)安全に係る注意力
この4点です。

そのため受講者の選考には筆記試験がありますが、難易度はさほど高くありませんので安心して下さい。

ポリテクセンターが筆記試験の問題例を公開しています。
こちらからダウンロードできます。

どんな技能や知識を習得できるの?

ポリテクセンターでは、ものづくりを中心とした以下の訓練コースを主に実施しています。

  • テクニカルオペレーション科
  • 金属加工科
  • 電気設備技術科
  • ビル管理技術科
  • 住宅リフォーム技術科

ポリテクセンターでは各訓練の見学会が実施されていますし、個別にも見学することが可能ですので、希望する方は求職登録しているハローワークへ問い合わせてみて下さい。

続けて、ポリテクセンターのホームページの情報を元に各コースをご紹介しますね。

テクニカルオペレーション科

ポリテクCADの技術者
訓練期間:6ヶ月

【 習得できる技能 】

  • 機械図面の見方、描き方や機械CADの使い方
  • 機械の組み立ての方法
  • 汎用工作機械やNC工作機械の使い方 など
製造業などにおけるCADオペレータ、NC工作機械工等の技術者として就職を目指します。
 
具体的には、自動車や電気機械器具の各種製品製造業などで機械CADやNC工作機械等を使用して、製品の製作を行う担い手を目指します。

金属加工科

金属加工、溶接
訓練期間:6ヶ月

【 習得できる技能 】

  • 設計図の見方
  • 鋼材の加工や炭酸ガスアーク溶接、TIG溶接の使い方
  • 鋼材の切断や曲げなどの機械板金の仕方
  • 鋼材をプレス加工する方法 など
製造業などにおける機械板金や溶接の技能者として就職を目指します。
 
具体的には、自動車や電気機械器具の各種製品製造業などの機械板金や溶接の作業の担い手を目指します。

電気設備技術科

ポリテク電気技術配線
訓練期間:6ヶ月

【 習得できる技能 】

  • 建物の電気配線図の読み方や電気設備CADの使い方
  • 屋内電気配線工事、機器の選定や施工の仕方
  • モータを制御する電気回路の配線や施工の仕方
  • 防災・消防設備の設計と施工及び設備保全の仕方 など
電気工事や電気設備施工、管理業務、設備保全の技能者として就職を目指します。
 
具体的には、建物の電気配線やシーケンス制御回路の配線、電気設備の設計、施工、保守管理などの担い手を目指します。

ビル管理技術科

ビルメンテナンス
訓練期間:6ヶ月

【 習得できる技能 】

  • 建築物の給排水設備の施工、修理の仕方
  • 電気配線工事や電気測定の仕方
  • 空調(ボイラー)設備、受変電設備の保守管理や点検の仕方 など
ビルなどの電気設備・給排水設備の保守管理の技能者として就職を目指します。
 
具体的には、工場やビル、ホテルなどの建物にある電気、空調、水道といった各種設備の保守管理を行う担い手を目指します。

住宅リフォーム技術科

住宅リフォーム
訓練期間:6ヶ月

【 習得できる技能 】

  • 大工道具・電工工具の使い方や木材加工の方法
  • 建築図面の読み方、建築CADの使い方
  • 住宅リフォーム、構造部材加工、内外装工事の行い方 など
木造住宅のリフォーム工事・福祉住環境整備などの施工技能者として就職を目指します。
 
具体的には、住宅の新築リフォームのインテリアデザイン、木造住宅の構造部材の施工・改修、 内装・外装材のリフォーム仕上げ及び建築施工管理の担い手を目指します。

(各コースの内容はポリテクセンターのホームページより抜粋しました)

費用や場所、訓練の時間や曜日について

訓練にかかる費用

ポリテクセンターの離職者訓練の受講料は無料です。
ただし任意加入の保険を含め、教科書の代金は自己負担です。

およそ7千円~2万円程度(コースにより異なる)が自己負担となるようです。
訓練時に使用する作業服は自前のもので構わないようですが、作業帽のみ購入の義務があります。

訓練の場所

離職者訓練は、各都道府県にあるポリテクセンターで実施されているほか、京都と島根では職業能力開発大学校(ポリテクカレッジ)で実施されています。

ポリテクセンターへの通所は、公共交通機関の利用が原則ですが、自転車、バイクによる通所も可能です。

雇用保険受給資格者の方で、ハローワークから受講指示を受けた方は、通所手当が支給されます。(支給金額には上限あり。)

バイク、自転車での通所の場合、一定の距離以上の条件を満たせば一定額の通所手当が支給されます。

※雇用保険受給資格者以外の方について、通所手当の支給有無は、居住地を管轄するハローワークにお問い合わせ下さい。

訓練の時間や曜日

訓練期間中の、通常の訓練時間は、月曜日から金曜日の9時10分~15時50分です。(昼休憩含む)
1日あたり6時限授業(1時限は50分)となっており、土・日曜日、祝日はお休みです。

お金がもらえるって本当?

失業給付金がもらえる
雇用保険受給資格者の方が、ハローワークの指示を受けてポリテクセンターの職業訓練を受講した場合は、訓練中に失業給付が支給されます。

訓練期間に応じて、失業給付を受けられる日数を延長することもできるのもうれしいポイントです。

雇用保険の受給資格が無い方でも一定の要件(本人収入、世帯収入及び資産要件等)を満たす場合は、求職者支援制度による職業訓練受講給付金が支給されます。

詳しくは、居住地を管轄するハローワークにご相談ください。

前項にも書いたとおり、通所にかかる交通費の支給も受けることができるケースが多いので、ぜひ併せて問い合わせてみてください。

経済的な負担がほとんど無いのが良いですね。
 
雇用保険受給資格が無くても、給付金をもらいながら、訓練を受けることができるケースがあるのもうれしいな。

小さな子供がいても利用できるの?

無料の託児サービス
ポリテクセンターの職業訓練では、受講者に小学校入学前の小さな子どもがいる場合、無料の託児サービスを受けられます。

受講にあたり、家族などが子どもの面倒を見ることができず、受講に支障があると認められれば、ポリテクセンターが委託する託児施設を無料で利用することができるのです。

保護者は、子どものオムツや食事、おやつ代など、実費のみを負担すれば良いので、託児にかかる経済的な負担を大幅に減らすことができます。

無料託児サービスは、特にシングルマザーの方などに重宝されています。
 
もちろん男性でも条件を満たせばこのサービスを利用することができますよ。

ポリテクセンター以外のオススメの就職方法

ここまでポリテクセンターの職業訓練の概要についてご紹介しました。

ものづくりに関心が高い方にとって、利用価値が高いことをご理解いただけたものと思います。

ご興味をお持ちの方はまずはお近くのハローワークへ問い合わせてみてくださいね。

最後にポリテクセンター以外にも、30代以上で正社員就業経験が無い方にオススメの就職支援や訓練に関するサービス(全て無料)をご紹介します。

建設労働者緊急育成支援事業

厚生労働省と建設業界が共同で進める事業。

国の支援によって建設関係の資格を取り、基礎技能の教育と就職のあっせんを受けることができます。

年齢制限は基本的に無く、無料で利用できます。

詳しくは「資格を武器に建設業界へ未経験で転職する」の記事で解説しています。

ハロートレーニング

厚生労働省の施策である公的職業訓練の総称です。

雇用保険受給資格者を主な対象とする「公共職業訓練」と、雇用保険を受給できない方を主な対象とする「求職者支援訓練」が含まれます。

ポリテクセンターより職種が多いので、職業選択の幅が広がります。

年齢制限の無い訓練も多く、無料で利用できます。

ハロートレーニング公式HP(厚生労働省のサイトへ異動します)

30代フリーターでも、チャレンジできる制度が色々とあるんだね!

人口減による働き手不足で、未経験からでもやる気があれば、就職の可能性が十分にある時代です。

ご自身の志向に合うサービスをうまく使って、就職を掴み取って行きましょう!

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