フリーター歴が長くなるほど増えるリスク

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フリーター歴長いリスク

内閣府の調査によれば、平成26年(2014年)の時点で、15歳~34歳の若年層のフリーター人口は179万人。

同調査で、フリーター人口の推移を年齢階層別にまとめたものがありますが、15歳~24歳では減少傾向にある一方、25歳~34歳の年長フリーター層は平成21年(2009年)以降、増加傾向にあります。

フリーターのまま年齢を重ね続けるほど、正社員として採用される可能性が低くなることは想像がつくと思いますが、この調査結果にはそれが如実に現れていると言って良いでしょう。

フリーター生活を脱して、正社員になる良いとは頭ではわかっているんだ。
でもこの生活に慣れてしまって、何となくそのままに・・。
 
このままじゃマズイなぁ。
まずはフリーターで居続けることのリスクをしっかり理解することから始めましょう。
なるべく早く現状から脱出したい!と思えるようになるはずです。
 
今フリーター生活を送っている方には、耳の痛い話かもしれませんが、現実を見つめる機会と考えて読み進めてみて下さいね。

今回は実例を交えて、フリーターの抱えがちなリスクについて解説します。

フリーター以外の生活に適応できなくなってくる

フリーターの生活は、正社員ほど残業を強いられたり、休日出勤を余儀なくされるといったことは一般的に少なく、仕事とプライベートが明確に区切られています。

そしてそういった生活がフリーターにとっては「普通」になっています。

問題なのは、フリーター生活が長くなるにつれ、正社員の「普通」の感覚を受け入れ難くなってしまうことです。

正社員の「普通」を受け入れられなかったAさんの例

私が過去に転職サポートをしたことがある、フリーターのAさんもそういう感覚の持ち主でした。

Aさんは転職エージェントに相談にきた時点で、既に6年近くものフリーター生活を送り、20代後半になっていました。

彼には転職の意思はあるものの、フリーター生活を「普通」と思い込んでいたため、正社員に必要な心構えを受け入れられないという問題がありました。

「残業もいとわず積極的にしなければならない」とか、「必要なあれば休日返上で出社する覚悟が要る」といった内容を伝えると、明らかに拒絶反応を示していたのです。

僕にはAさんの気持ちもわかるなぁ。

Aさんは万事この調子で、考え方がなかなか改まらなかったため、転職活動に非常に苦労しました。

いつまでも考えが改まらないAさんに業を煮やした私は、アルバイトから正社員登用される可能性のある求人を探して紹介し、彼のやる気が出ることを期待する戦略に変えたのです。
 
彼はその仕事が好きだったようで、次第に仕事を頑張るようになり、無事正社員に登用されました。

Aさんは運よく転職できましたが、こうした拒否反応は年齢を重ねるにつれて、より大きくなっていくのが厄介なところ。

年を取ると、今の生活を変えたくなくなる傾向がより強くなり、新しいやり方に適応することが難しくなってしまうためです。

このリスクを回避するためには、なるべく早く、若いうちにフリーターを脱出する必要があります。

責任を負うことができなくなる

正社員の責任

「正社員のように、仕事の責任を背負いたくない」という理由から、今の生活を選んだフリーターの人はとても多いように思います。

「責任の無い生活」に、気楽さや居心地の良さを感じ、なかなか抜け出せない人が大半のようです。

責任を負うということに対して、マイナスの面ばかりを見出してしまうのでしょう。

正社員は「仕事の責任を負うこと」と引き換えに「安定して雇用される立場」を得ているというプラスの側面を、よく理解する必要があります。

また責任を負うことでより多くの達成感を感じ、能力を発揮できるという点も見逃せないプラス要因です。

自由の代償の大きさを理解できなかったBさんの例

過去に転職のサポートをしたフリーターのBさんも、責任を負うことを過度に避けようとしていました。

「同じ職場にいる正社員を見ると、お客さんに怒られたり残業したりして大変そうでね。給料もさほど高くないみたいだし、ああはなりたくないと思うんですよ。」
フリーター歴5年Bさんは、キャリアカウンセリングでそう言いました。

「比較的責任の軽い仕事ももちろんありますが、給与水準は期待できませんよ。」と伝えると、
「せっかく正社員になるのに、給料が上がらないんじゃ意味ないな。」とBさん。

つまりBさんは、「仕事の責任は無いけれど、ある程度給与の高い職場で正社員になりたい」と言っているわけです。

責任がもたらすプラスの側面を、懇々とBさんに説明したものの、Bさんは受け入れることができないようでした。

給与は決して高くはないものの、責任の少ない作業系の正社員求人を紹介しましたが、Bさんはそれを蹴ってしまいました。

その求人を蹴ると、もうそれ以上条件の良い求人は無く、その後の転職活動は難航。

そしてそのままBさんは相談にも現れなくなってしまいました。

フリーターの中には「とにかく責任を負いたくない、自由でいたい」という考えの人が一定数います。
 
その自由の代償として、より大きな自由を失っているということに早く気が付いてほしいと、私はいつも思うのです。

責任を負うことを避けたいと思えば思うほど、責任を負うことが恐怖に感じられるようになってしまいます。

責任を過度に恐れる人の多くは、「失敗せずに完璧にやらなければならない」と不必要に思い込んでいる可能性もあります。

そんなことは誰にもできないのですから、「失敗しても大丈夫」と無理矢理にでも考えを修正してみて下さい。

責任を恐れて逃げることで自信を失い、更に責任を恐れるようになる悪循環にはまってしまうことは大きなリスクなのです。

僕も責任を負うのが嫌だと思っていたけど、気負い過ぎていたかもしれないな。

生涯年収が少なくなる

生涯年収の格差
フリーターと正社員の生涯年収はどれくらいの差があるのでしょうか?
働く期間を40年間として、簡単に試算してみます。

時給1,200円のフリーターの場合

時給1,200円のアルバイトを1日7時間、月に20日間、40年間続けると仮定してみます。
(昇給は考慮に入れず計算します)

時給1,200円は、アルバイトの時給としては良い方だね。

時給1200円×7時間×月20日×12か月×40年間=8,064万円

時給1,200円のフリーターの生涯年収は、約8千万円と言うわけです。
「なかなか、稼げるじゃないか」という印象でしょうか。

年収300万円の正社員の場合

次に年収300万円の正社員を例にあげて生涯年収を計算してみましょう。

300万円は正社員としては決して高くない年収で、家族を養うにはちょっときついと言ったところでしょうか。
こちらもフリーター同様、昇給を考慮に入れず計算します。

年収300万円×40年間=1億2千万円

年収300万円の人の生涯年収は、全く昇給しなかったとしてもおよそ1億2千万円です。

4,000万円も生涯年収で差があるんだね!
今回はフリーターとしては良い時給と、正社員としては低い年収で比べたので、最低でもこのくらいの差があると考えて下さい。
 
実際は、正社員で昇給しないケースはほとんどありませんし、昇給の幅が大きいのでさらに差が大きくなります。
 
実際、日本の正社員平均年収の400万円で計算すると1億6千万円が生涯年収となるので、フリーターとの差は8千万円にもなります。
うわぁ・・これはショック。すごい差がある。

退職金が無い

前項の生涯年収とは別に、大きな差となってくるのが、退職金の存在です。

日本では正社員で働く場合、多くの企業で「退職金制度」があります。

退職金制度がある企業であれば、新卒で入社して定年まで働いた場合、企業の規模によりかなり差があるものの、1千万円~2千5百万円程度の退職金を受け取ることができます。

一方、フリーターには退職金制度がありません。

あくまでも働いた時間の分だけ時給が支払われるだけなので、正社員と比べると金銭面で非常に不利と言わざるを得ません。

老後資金として大きな役割を持つ退職金が無いのは、フリーターの大きなリスクです。

退職金制度のある企業に正社員で転職する場合も、早くフリーターを脱出して、勤続年数を少しでも長くしたいものですね。

年金額が少なくなる

年金額が少なくなる
厚生労働省が2017年3月に発表した「平成27年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」という報告書によれば、国民年金は5万5千円、厚生年金は14万7千円が、平均的な支給実績(月額)だそうです。
(※単身者一人あたり)

正社員であれば、社会保険に加入することができ、老後は国民年金+厚生年金を受給することができます。

フリーターは国民年金のみとなりますが、老後の生活費は国民年金だけではとてもまかなえるものではありません。
(国民年金料を25年以上納めていないと、受給額が0円になるので要注意!)

そのため、足りない分を補うために多額の貯蓄が必要になってきます。

ただでさえ少ないフリーターの収入の中から、計画的に老後資金まで貯蓄できそうにないなあぁ。
年金支給額は今後確実に減っていくので、正社員でも個人年金などで備えなければ厳しい時代、フリーターでいることは老後へのリスクがあまりにも大きいと言えます。

脱フリーターに東京都の若者正社員チャレンジ事業が使える!

フリーターのまま過ごし続けると、生涯年収や退職金、年金などで軽く1億円以上の大損をするのがここまででおわかりいただけたことと思います。

先立つ物が無いことで、恋愛・結婚・子ども・家・趣味など、あきらめざるを得ないことがたくさん出てきてしまうのが現実です。

フリーターを脱出したいけど、大した経験も無く20代後半になった僕を正社員として雇ってくれる企業なんてあるの?!
 
そもそも就職活動って、何から始めれば良いんだっけ・・。
キャリ助くんのように正社員経験が無い20代の正社員就業をサポートする東京都の”若者正社員チャレンジ事業をご紹介します。
 
 
対象は29歳以下の方に限られますが、公的なサービスなので安心ですし、実際に利用者の7割が就職に成功しているんですよ。

若者正社員チャレンジ事業とは?

若者正社員チャレンジ事業は、東京都が、公益財団法人東京しごと財団およびハローワークと連携して行っている事業です。
(運営は民間職業紹介事業者のパーソルキャリア株式会社、アデコ株式会社が東京都から委託されている)

既卒者やニート、フリーターや派遣社員など非正規雇用者、正社員としての実務経験等が十分でない若者に、セミナーと企業内実習を組み合わせたプログラムを提供し、働く上での実践的な能力を身につけ、正規雇用につなげることを目的としています。

若者正社員チャレンジ事業の流れ
フリーターが就活に、若者正社員チャレンジ事業を利用するメリットは、ざっと挙げるだけでもこんなにたくさんあります。

  • 経験や経歴を気にする必要が無い。
  • 若者を教育して育てていきたい優良企業の求人を紹介してくれる。
  • 興味を持った企業で、2週間ほど実際に実習を行ってから応募するかを決められる。
  • 早ければ約1か月で正社員になることも十分可能なプログラム。
  • 企業内の実習期間に対して最大10万円のキャリア習得奨励金を受け取れる。
  • 専属のアドバイザーがついて、一貫してサポートしてくれる。
  • 社会人の心構えやマナー、面接テクニック、応募書類の書き方などを実習前に指導してくれる。
  • 利用料は基本的に全て無料。(※交通費は自己負担となります。)

若者正社員チャレンジ事業のオフィシャルページはこちらから

まだ就職する気持ちが固まっておらず、まずは話を聞きたいという方でも全く問題無いので、ぜひオフィシャルページからチェックしてみて下さい。
 
インターネット上から簡単にWEB登録することが可能です。
 
生活を変えるきっかけとして、若者正社員チャレンジ事業を活用していただけたらうれしいです。

30代以上のフリーターはどうすれば良い?

30代以上でフリーター経験しかない場合、いきなり未経験から正社員になることは20代に比べて困難になるので、戦略を変えていく必要があります。

具体的には、次のような戦略が考えられます。

  • アルバイトやパート、派遣など、非正規雇用で入って、正社員登用を目指す
  • 慢性的に人材不足の業種、職種を狙う
  • 人材不足の職種で必須の資格を取るとなお確実

非正規雇用から、正社員登用を目指すのは、トライしやすいものの、必ず正社員になれる保証が無いのでやや危険度が高いです。

その企業の正社員以上の働きぶりをアピールしなければならないので、相当な努力も必要ですが、もし今まであまり努力をしてこなかったのなら、頑張り時と腹をくくって取り組むのも良いと思います。

業種として狙い目なのは、慢性的に人材不足の医療・介護関連や、飲食、流通、建設、保育関連など。
 
離職率が高めではありますが、採用ハードルは相対的に低くなっています。

国家事業のポリテクセンターの職業訓練(無料)を活用するのも一手です。

訓練には半年ほどの時間がかかりますが、一定の条件を満たせば給付金を受給しながら訓練を受けることができるなどのメリットがあります。

ポリテクセンターについては30代フリーターにポリテクセンターの職業訓練がおすすめな理由で詳しく解説しています。

建設業界では、年齢不問で資格取得&就職支援をしているので、こちらも要チェック!
資格を武器に建設業界に未経験から転職する

他にも、働くことに悩みを抱える15歳~39歳までの若者の就労をサポートしてくれる、
サポートステーションネット」(通称:サポステ)も役に立つかもしれません。

「サポステ」は、若者自立支援中央センタ-(厚生労働省委託事業)が運営するサイトで、地域若者サポートステーションの紹介と関連する若者自立支援機関の検索を目的としたサイトです。

人生計画とお金勘定にトライしてみよう

良く言えば「今の生活をエンジョイしている」、悪く言うと「行き当たりばったり」、そんなフリーターから正社員になりたいと思ったら、ぜひやってみてほしいことがあります。

それは、「人生計画」と「お金勘定」です。

エクセルシートに今の年齢から定年までの数字を並べ、人生でやりたいことを入力していきましょう。

いつ頃結婚したいか、子どもは何人、子どもの教育はどうするか、共働きにするのか、自家用車を持つか、家はどうするか、老後はどうするか・・・。
 
そんなところかな?

想定されるコストも勘定して入力していきます。

このように未来について具体的に想像力を巡らせて考えてみることで、おのずとやるべきことが見えてくるものですし、モチベーションが上がる効果があります。

まずは小さくても夢を持って一つずつ着実に叶えていくと達成感を感じながら、大きな夢に近づいていけます。

あなたの夢を叶えるためにはどんな働き方をしていけば良いのか、ぜひじっくり考えてみて下さいね。

夢を原動力に人生をより明るい方へ切り拓いていけるよう、応援しています!
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