【リアルな体験談】シングルマザーに聞いた転職成功術

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1人で子どもを養いながら生きていくには、今まで以上にお給料や待遇などが重要な条件となってきますが、あれもこれもと条件を出しまくっていては、「応募できる企業がない!」なんてことにも。「ここだけは譲れない」とポイントを絞るようにしたいですね。

条件は、「親からのどのくらい協力を得られるのか」「元夫から養育費などをもらえるのか」「自分と子どものライフスタイルをどうしたいか」などによっても異なりますが、「自分が何を一番大切にしたいのか」ということはしっかり考えたいものです。

今回は、自分に合った転職を成功させたシングルマザー3人に、その経験を詳しく聞いてみたのでご紹介しますね。

シングルマザーの転職は有利? 不利?

シングルマザー向けの就職・転職サイトはたくさんあるものの、1人で仕事も子育ても家事もこなしながらの「仕事探し」は大変なこと。政府は「女性雇用の推進」をかかげていますが、女性の社会的立場はまだまだ低い時代、シングルマザーの就職や転職も厳しいのが現状です。

しかし最近、ダイバーシティーの取り組みが進む世間の流れ、「家計を1人で支える」という覚悟が仕事への熱意にもつながると評価されるなど、シングルマザーを積極的に受け入れている企業もどんどん増えているのです。
とある面接官のコメントですが、「シングルであろうが、夫がいようが、それは仕事においては問題にすべき点ではない」のです!

夫の赴任先で離婚、実家近くに戻り専業主婦として就活スタート

〔Kさん、営業事務、子ども18歳〕

シングルになったときの状況

離婚したとき私は31歳、子どもは幼稚園年中の4歳でした。
当時は夫の転勤で札幌に住んでいて、専業主婦をしつつ、少しですが在宅でテープ起こしの仕事をしていました。

転職を考えたきっかけや理由は?

専業主婦だったので転職というより「就職」でしたが、在宅のテープ起こしだけで生活していくための収入を得るのは困難だったためです。

転職先としてどんな条件を重視した?

とにかく「勤務地」重視でした。離婚して札幌から横浜の実家に戻ってきて、なるべく娘に精神的な負担をかけたくなかった。

何かあったときにはすぐ家に帰れるようにと思い、とにかく自宅(と幼稚園)から近いという条件を最重視しました。

どんな転職活動をしたのか

当時、シングルマザーや働くママ向けの求人サイトは今ほど充実していませんでした。できるだけ自宅の近くで働きたかったので、とにかく新聞の折り込み広告をよく見ていました。
あとは大手の派遣会社や、近所の子会社の派遣会社に登録しました。

就活中、子どもの預け先でも苦労しましたね。保育園に入れたかったのですが、とても入れる状況ではなかったので諦め、自宅にも会社の近い幼稚園に預け、送迎や帰宅後の世話は母にお願いしていました。
結果的に、自宅に比較的近いメーカー企業の営業一般事務に就職が決まりました。

転職後のメリット、デメリット

メリットはとても大きいですね。
在宅勤務・専業主婦のときと比べ、考えられないほど人間関係が広がりました。また、仕事を得られたことで、多少なりとも社会の中で役に立てることや、居場所ができたことは、離婚で傷ついた私の自信になりました。

デメリット…強いて言うなら娘と一緒にいられる時間は激減したことです。

子どもを守れるのは私だけという思いで、託児所付きの会社に転職

〔Mさん、外資メーカーの営業事務、子ども5歳〕

シングルになったときの状況

私が34歳、子どもが3歳の時に離婚しました。離婚の理由は、今で言う夫のモラハラ。

転職前はコンサルティング会社に勤めていました。

いろいろな企業が「お客様」という仕事なので、相手に合わせることも多く、時間も不規則。その上通勤に2時間近くかかっていたので、保育園のお迎えなども主人にお願いすることが多く、主人に頭が上がらなかったですね…だからこそ夫婦関係を続けていくのが辛かった。

転職を考えたきっかけや理由は?

離婚後すぐ考えました。
親も歳だったのであまり頼れないし、保育園のお迎えに間に合うような距離・勤務時間の職場が果たして見つかるのか…「だったら託児所付きの会社に絞ろう」と思い立ちました。

転職先としてどんな条件を重視した?

「託児所付き」、そして子連れ通勤を想定して「通勤時間1時間以内」を絶対条件にしました。

どんな就職活動をしたのか

とにかく上記の条件で、ネットで調べまくりました。
幸い、前職のコンサル会社で身に付けた英語とPCスキルが強みになり、外資メーカー(もちろん託児所付き)の営業事務に内定をいただけました。

特記事項のところに、シングルマザーと正直に書きましたが、それ以上に「自分がこの会社に入ったらこんなことができる」というアピール事項も書きました。

転職後のメリット、デメリット

最大のメリットは、職場のすぐ下で子どもが過ごしていると思うと、安心して働けることですね。何かあってもすぐに駆け付けられる。

デメリットは今のところあまり感じていませんが、朝のラッシュが酷いと子連れにはちょっときついことくらいですね。子どもが電車好きなので助かっていますが(笑)

シングルマザーであることはあえて言わず転職、その理由とは?

〔Oさん、フリーライター兼編集、子ども14歳、9歳〕

シングルになったときの状況

私が37歳の時に主人と死別しました。
そのとき子どもは10歳と5歳。シングルになる前は出版社で編集業務に携わっていましたが、残業も多く、帰宅は主人より遅いこともしょっちゅうでした。

転職を考えたきっかけや理由は?

夫が亡くなってから、親は遠方でなかなか頼れないので、半年程はファミリーサポートや家事代行などを利用して何とかやっていました。

でも、頼りきっていた夫もいない状況で仕事・通勤・育児・家事すべてをするプレッシャーから子どもに当たってしまったり、怒鳴ってしまうことが多くなって…これではいけないと思い、転職を考えました。

転職先としてどんな条件を重視した?

「月の半分は在宅勤務可能」、子どもも大きくなるにつれ物入りになるので「月収あるいは年収はこのライン以上」という条件で企業を探しました。

それまで築いてきた「編集」の経験を活かせば、必ずどこかあるという妙な自信があったのかもしれません。

どんな就職活動をしたのか

編集の求人サイトで探し、「これは」と思う企業にエントリーシートを送ったり、前職の出版社の同僚から情報を得たりしました。

「シングルマザー=子どもに何かあったときなど仕事を頼みにくい」と思われるかもしれないと考え、あえてシングルマザーであることに触れず転職活動をしました。もちろんこれは企業にもよるし、私の勝手な思い込みというか、ある意味意地でした。

結局、フリー契約という形で、ある情報誌のライター・編集として転職が決まりました。

転職後のメリット、デメリット

ひとつの情報誌からスタートしたのですが、そこから世界がどんどん広がり仕事も増え、正直前職よりもはるかに充実しています

最大のメリットは、月半分以上は在宅なので、子どもを「おかえり」と迎えられる、何かあったら落ち着いた気持ちで向き合えることだと思っています。

デメリットは、やはり「フリー」という不安定さかな。でも、それは自分の頑張り次第だと、モチベーションを保つことにも繋がっています。

まとめ


今や3人に1人が離婚するといわれる時代。シングルマザーは決して珍しくありませんが、仕事も育児も家事も1人で担うとなると、相当なプレッシャーを感じてしまうことも。そしてシングルマザーの貧困率が高いことも事実です。

転職は厳しい時代ですが、「シングルマザーだから不利」ということは決してないのです。そう、シングルであろうがなかろうが「仕事する」上では関係なし!

もちろん、職場内で周りとうまくコミュニケーションを取る、自分の義務は果たす、育児や家事がキツくなったらファミリーサポートや家事代行サービスを使うなど、自分が働きやすい環境を作ることは大切です。

もしも生活がなかなか楽にならない場合、国の補助も受けることもできます。

今仕事を辞めたいと思っている、あるいは転職を考えているママ、不安や悩みも大きいと思います。
しかし、ここはどっしり構えて、「シングルだから」「年齢が…」と諦めず、それまでの仕事経験を活かせるチャンスだと思って、積極的に前向きに転職を考えてみませんか。

田崎美穂子
20年近くお堅い出版社で正社員として、主に編集を中心とした業務を担当してきました。 退社後すぐにフリーランスになり、ママ友ネットワークと3児の母である経験を生かし、ワーキングマザー向けの記事を執筆。最近は、美容関係・受験関係の記事も多数執筆しています。
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