働くママの転職物語-時短、離婚、資格取得…3つのリアルなエピソード-

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育休が明けて慣れ親しんだ職場に復帰したものの、さまざまな理由から「自分の働き方」を見つめ直す方が多いようです。その結果、転職に踏み切るワーキングマザーも。

とはいえ、「育児が少し落ち着いたし、そろそろ転職考えたいのだけど、ゼロからの転職活動。いったいどうすれば成功するの?」という不安が先行して、ほとんどのワーキングマザーがなかなか動けないのも事実です。

今回は、実際に転職した3人のワーキングマザーから、自身の転職活動や転職後の現在などについてお話をうかがいました。
フリーランス、時短勤務、子育て、離婚、看護師の資格取得など3人3様のリアルな事情に迫ります。

働くママの皆さん、ぜひご自身の転職活動に活かしてください!

ワーキングマザーが転職を考えるとき

働くママが転職を考える状況はさまざまですが、主な理由は以下の3つに分けられると思います。

  • もっとやりがいのある仕事をしたいのに「子どもがいるから」という理由で任せてもらえない。
  • 仕事が忙しくて、家事も育児もほとんどできないのがつらい。
  • 仕事も子育ても家事も中途半端になってしまい、すべてにやる気が起きない。
  • まさに今、そんな悩みを抱えながら働いている方も多いのではないでしょうか。「悩みを解決するために今すぐ転職しよう!」とお考えの方、ちょっと待って下さい!
    働くママが転職をする時に気をつけたいのは、転職を考えても勢いで辞めてしまわないことです。


    その理由は何といっても「保育園問題」です。

    なかなか希望の求人がなく、転職活動が長期化、保育園をやめざるを得なくなった。
    あるいは保育園をやめさせられてしまう前に希望とは程遠い条件でやむなく転職…なんていうことになりかねません。

    状況が許す限り、仕事を続けたまま転職活動を行うことが望ましいと思います。

    では早速、働くママが転職活動をどうやってすればいいのか、実例を見ていきましょう。

    時短勤務が終わるタイミングで転職

    〔Mさん、フリーランス、子ども13歳、6歳〕

    転職前の職種は?

    海外商品の通信販売関係で、10時~19時が定時の会社でした。
    業務内容は通販雑誌の編集、自ら記事を書いたりもしていました。編集の仕事はクリエイティブでやりがいもあり楽しかったですが、とにかく時間が不規則。

    子供が生まれてから10~17時の時短勤務中にしてもらったのですが、以前の現場に復帰できなかったんです。
    時短取得の代わりなのか、編集とは程遠い物品の在庫チェックや経理などの業務に就くことに…

    今から10年ほど前のこと、今ほどワーキングマザー向けの制度が整っていなかったし、社内にあまり働くママがいなかったのです。

    転職を考えたきっかけは?

    「やはり編集にかかわる仕事がしたい、でも当時の会社では時間的なことを考えても無理だ」と思ったのがきっかけです。

    夫が「やめれば? 家族の中で1人サラリーマンがいれば、もう1人は自由な働き方をしてもいいんじゃないかな」と背中を押してくれたこともきっかけのひとつです。

    転職活動と現在の働き方

    退職してすぐフリーランスに(そのときは「自称」状態でした)。
    前職で編集をしていた頃つながりがあった人から少しずつ仕事をもらえるようになり、数年後には多方面から編集の仕事や広報の仕事をいただけるようになりました。

    フリーランスになってからは常に仕事のことを考えてしまい、オンオフがしっかりできないというデメリットもありますが、自分で時間や仕事量をコントロールすることができるのがとてもやりやすいと感じています。

    障害を持った娘の生活に寄り添うために転職

    〔Tさん、不動産事務、子ども4歳〕

    転職前の職種は?

    大手飲食店の広報でした。社外向けのパンフレットや広報誌、CMを作るという業務です。海外に進出するようになってから、仕事量がグッと増え、繁忙期には深夜になることも。

    夫が協力的だったので、なんとかやっていましたが、体力も精神的にもきつかったですね。

    転職を考えたきっかけは?

    子どもが2歳のときに、障害があることが分かったんです。療育(その子の発達や障害に合った言語指導などの教育プログラムを行う機関)に週1回通うことになりました。

    前の職場で週1回有休を取るのはとても無理だと判断し、障害が分かってから療育が始まるまでの1か月間で転職活動を進めました

    転職活動と現在の働き方

    どうせ転職するなら、勤務地にこだわろうと思いました(前職が通勤に1時間半かかったので)。
    「週4日で自宅から30分以内のデスクワーク」という条件で、いくつかの会社にエントリーしました。

    さいわい自宅から自転車圏内の不動産の事務に就くことができ、勤務時間も9時~16時。広報とはまったく異なる仕事ですが、多少のPCスキルや「なんでもやってやる!」という気持ちがあればなんとかなるものです!

    離婚を機に資格取得、まったく違う職種への転職

    〔Iさん、看護師、子ども8歳〕

    転職前の職種は?

    一般企業の営業事務アシスタントでした。アシスタントといっても、売上数字をまとめたり、営業の人に代わって提案資料を作るほかに、受発注や商品発送の手配を行うなど、メインになって動くことも多く、残業も多かったですね。

    転職を考えたきっかけは?

    ズバリ、離婚です。今の仕事を続けてもよかったのですが、自分がいつまで続けられるか、会社がいつまで在るか、という保証がない

    悩んでいる私を母の「資格取りなさい。必ず人生の強みになるから。」という一言が背中を押してくれました。背中を押した母も看護師だった、という理由で看護師の資格を取ることにしたんです。

    転職活動と現在の働き方

    子どもが1歳半で離婚。2歳のときに前職を退職し、看護専門学校に通い始めました。

    「就職を考慮して通学しているという」証明があれば、保育園も継続して通えることができました。

    看護学校に入学したのが30歳の時だったので、周りはほぼ20代。
    10代の子もいましたね。若い刺激をたくさん受けながら3年間通い、33歳の時に正看護師の資格を取りました。

    資格取得後すぐに、求人雑誌で自宅からなるべく近く、時間にある程度融通が利きそうな開業医に絞って探しました。

    現在は電車で3駅先のクリニックで、平日4日間9時~17時、土曜の午前中の週5日間働いています。
    土曜も保育園に預けていますが、その代わりウィークデーの休みに保育園を休ませ、子どもと2人の時間を楽しんでいます。

    転職は「生き方」も見直すチャンスなのかも

    ママにとって、「働くこと」とはいったいなんでしょう。
    「自分が輝くためのもの」あるいは「お金のためにすること」? 働く理由は100人いたら100通りです。

    そして、仕事を続けていれば誰だって壁にぶつかるもの。そこに出産・育児・家事が絡んでくれば、必ず「私これでいいのだろうか」という思いは出てくるはずです。

    今回紹介したママたちも、自身の「ワークライフ」とともに育児・家事も含めた全体的な「ライフスタイル=生き方」をしっかり見直したうえで、転職という手段で「これでいいんだろうか」という思いを乗り越えていました

    自分がどう働きたいのか、どういう生活を送りたいのかあるいは送るべきなのか、ということを見直すのは、とても大切なこと。
    母となって復職し、仕事に行き詰まったとき、あるいは転職を考えたとき、それは自身の「生き方」を見直しながら前に進むチャンスなのかもしれません。

    田崎美穂子
    20年近くお堅い出版社で正社員として、主に編集を中心とした業務を担当してきました。 退社後すぐにフリーランスになり、ママ友ネットワークと3児の母である経験を生かし、ワーキングマザー向けの記事を執筆。最近は、美容関係・受験関係の記事も多数執筆しています。
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