ゆとり世代が転職で失敗を繰り返しやすい理由

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ゆとり世代転職失敗

「ゆとり世代」と呼ばれる若者たちが、社会人の仲間入りを始めてから久しく経ちました。

近年、就職戦線を勝ち抜きせっかく入社した企業を、わずか数年で退職する若者が増加の一途をたどっています。

転職理由には、ゆとり世代ならではの価値観が色濃く反映されるケースが多く、転職理由の中には上の年代層の人々にとっては「ありえない」と感じられるものも。

この価値観が要因となって、ゆとり世代には転職で失敗を繰り返しやすい傾向があるのは見過ごせません。

私もゆとり世代だから、一括りに扱われるのはちょっと不愉快だけど、転職で失敗を繰り返しやすいというのは気になるわ。

ゆとり世代は他の世代との価値観にギャップがありますから、そこを理解してどう対処するかがとても大切です。
転職で失敗しやすい傾向も、ここに関連しています。
 
今回はゆとり世代の価値観にフォーカスを当てて、対策を考えていきたいと思います。

「就職のミスマッチ」という一言だけでは済ますことのできない、価値観の世代間ギャップに根ざした問題がそこに見えてきます。

「ゆとり世代」というレッテル

ゆとり世代については様々な定義がありますが、一般的には以下のように認識されています。

“小中学校において2002年度以降、高等学校において2003年度入学生以降[3]に施行された学習指導要領を受けた世代(1987年4月から2004年3月生まれ)。”
<出展:wikipedia>

それまでの詰め込み教育への反省から、人間性・思考力・判断力・表現力といったものを重視したゆとり教育が施された世代です。

当然、考え方や感じ方には個人差があるので、「ゆとり世代」というようにレッテルを貼ることには賛否両論ありますが、世代を一括りにして論じる手法は昔からよく用いられます。

この記事でもわかりやすく説明するために、レッテルを活用します。

同様なレッテルには「団塊世代」「バブル世代」「就職氷河期世代」などが挙げられますね。

以前では考えられなかった転職理由

ゆとり世代転職理由

以前とあるゆとり世代の新入社員の転職理由がネット上で話題になり、世のビジネスパーソン達を驚愕させました。

その転職理由とは、「会社で行われる新入社員歓迎会が、残業扱いにならないから。」というものでした。

新入社員ですから、会社にとっては歓迎する対象であり、会社(あるいは部署)で歓迎会をするのはある意味当然だと言えます。

そして新入社員は主役であるため、歓迎会には主賓として参加するのですが、当の新入社員はこれが残業時間に含まれないことを不満に感じて退職を決意したとのこと。

さすがにこれで退職してしまうのは行き過ぎな感じがするけど、この新入社員の言いたいことはちょっとわかるな。
仕事とそれ以外の時間を、きっちり分けたい気持ちが強い世代なのかも。
私のようにゆとり以前の世代から見るとまさに「ありえない」理由なのですが、冷静になって双方の考えを整理してみます。

世代間ギャップの実態

価値観の世代間ギャップ

先に挙げた例の新入社員歓迎会のような、業務時間外の社員間の交流についてはかなり世代間でギャップがあります。

【ゆとり世代以前の世代の考えや思惑】

  • 新入社員を歓迎するために、親睦を兼ねてみんなで飲みに行こう。
  • その日は早めに仕事を切り上げてみんなで飲んで食べて楽しもう。
  • 新入社員の性格や趣味について、今後の付き合いもあるので探っておこう。
  • 新入社員は緊張するだろうから、先輩社員もフレンドリーなところを見せて緊張をほぐしてあげたほうが今後の仕事もうまくいくだろう。

【ゆとり世代の考えや思惑】

  • 業務時間外に時間拘束が発生するのはありえない。
  • 実質的に強制参加で時間拘束されるのであればこれは「仕事」であり残業の対象だ。
  • 飲みニケーション(飲み会でコミュニケーションを深める)なんて必要ないし、同僚達とは仕事場で顔を合わすだけで十分。
双方の考えにそれぞれ正当性があると判断できるポイントもありますが、双方の主張が相容れないため、衝突が生じるなど、問題につながっています。

本人は真剣そのもの、周囲が理解力不足だと思いこむ傾向

ゆとり世代の傾向

新入社員歓迎会の例で言うと、退職をした本人は間違ったことを言ったとは考えてもいないことでしょう。

例え自分たち新入社員が主役の飲み会であったとしても、それも仕事の一環であり、時間的に拘束されている限り給料が支給されるべきだと考えています。

多様な価値観への理解が進めば、本来こういった問題は自ずとクリアできるものですが、若さゆえに難しかったことも問題の一端であったと考えられます。

しかし短絡的に退職にまで至ってしまった原因は、ゆとり世代特有の次の考え方に見い出すことができるのです。

  1. 他者に対して自分にメリットがあるか否かで短絡的に対応を判断しがちである。
  2. 世の中は正しいことが優先されるべきであり、正しい意見を受け入れない組織が悪であると考えている。

この2点について更に詳しく解説します。

問題1:他者に対して自分にメリットがあるか否かで短絡的に対応を判断しがちである

1については、昨今の社会情勢と無関係ではないと言えます。

長引く景気低迷や先行きの不安から、若い世代は他人を見極める際に「自分にメリットがあるか否か」で判断する傾向がより強いと言えます。

そして会社関係の場合、メリットとはイコール給与(or出世)です。

会社の上司や同僚とコミュニケーションを取ることで、自分にメリットがあるかどうかを短期的(短絡的)に判断し、NOであればコミュニケーションをとるだけ無駄であると考えるのです。

そういうところは私にもあるけど、客観的に見てみるとちょっと傲慢な感じがするわね。

問題2:世の中は正しいことが優先されるべきであり、正しい意見を受け入れない組織が悪であると考えている

次に、2の考え方ですが、これこそがゆとり教育の特徴であり欠点でもあると言えます。

世の中には理不尽なこともたくさんあり、特に企業は存続のために様々な手段を講じるのが当たり前です。

自ら起業でもしない限り、正しいことのみを追求することは不可能だと言えるでしょう。

この2つの考え方は、転職においても非常に危険です。
なぜなら転職先でも同じ理由で退職する姿が目に浮かぶからです。
 
こういった理由で退職する人は、同じ失敗を2度3度と繰り返す危険性を内包していると断言できます。

異なる価値観を受け入れる度量を身に着けよう

異なる価値観を受け入れる

新入社員は、本来希望に満ち溢れて、色々なことにチャレンジしようと意気込んでいます。

しかし、相当な労力をかけて練り上げた企画が鶴の一声でボツになったり、自分より実力もカリスマ性も無いように思われる同僚がなぜか出世したり、理不尽な現実を目の当たりにすることになります。

そして長く企業に勤めるにつれ、組織が理不尽さとは切っても切れない関係であることを受け入れて行きます。

もちろん反社会的行為は論外ですが、必ずしも正しい企業や組織が繁栄するとは限らないことも知るからです。

自分の価値観に合う会社を求めて転職することを否定はしませんし、どうせなら自分に合った仕事をしたいと考えるのは当然です。

しかし多少の価値観の相違はどこでも必ず発生するもので、相違を受け入れる度量無くては組織に順応できません。

多くの人の集合体である会社は、自分の価値観と完全に一致することはまず無いと考えておく必要があります。

ですから価値観のギャップに戸惑っても、転職は最後の手段、と考えておく方が良いのです。

価値観に合わないことを理由に転職しても、また同じ理由で転職を繰り返すことになりそうね。
自分がどう解釈して対処していくか、が重要なのかも。
そうですね。また、会社では他人との関係性をいかに構築するかが、活躍を左右すると言っても過言ではありません。
 
これまでコミュニケーションを軽視していた方は、その大切さを再度見直してみてくださいね。

組織を変える気概を持とう

ゆとり世代とひとくくりにされ、何かと気苦労が多い現在の若手ビジネスパーソンですが、そんな会社に辞表をたたきつけて安易に転職してしまうことには警鐘を鳴らしたいと思います。

レッテルを貼られることはどこの会社に行っても一緒です。

しかも長期に及ぶことは団塊世代やバブル世代の例を見ても明らかです。

それならば、レッテルを逆手に取り、真摯に上司の意見やアドバイスを聞く(フリをするでもOK)ことで組織の中での地位を確立し、やがて自分の理想とする組織を作り上げることを考えたほうがずっと建設的です。

今後ますます進展する少子高齢化により、企業組織はよりコンパクトに移行していくと見られ、ゆとり世代の役割が将来的により重要になることは明らかです。
 
そう考えれば、組織の中で発言力を持てるようになるまでの苦労も乗り越えていけるのではないでしょうか。

迷った時は転職エージェントに相談するのもGood!

転職エージェントに相談

組織の理不尽さに辟易しているとき、自分の価値観とのギャップに苦しむとき、安易に退職するのではなく、転職を思いとどまり今の会社に貢献することも、結局は自分にとってプラスとなり自己実現が可能となるケースが多いものです。

そうは言っても、現時点で抱えているストレスも軽視できませんし、本当にとどまるべき会社であるか、判断がつきかねるケースもあるのでは無いでしょうか。

そのような時に、転職エージェントに登録して、キャリアアドバイザーに相談してみるのも良い方法です。(無料で相談が可能です)

例えば退職を迷っている場合、冷静に判断するための客観的な意見をもらうこともできます。

またキャリアプランについても、社内でキャリアアップを目指す方が良いのか、それとも転職をした方が良いのかなど、様々な可能性を見出すことができるはずです。

一人で悩んでいると正しい判断ができるかわからないし、精神衛生上も良くないから、プロに相談できるのは良いですね!
第二新卒層など、若手に強い転職エージェントであれば、若年層特有の悩みについても熟知しているので、的確なアドバイスをもらうことができますよ。

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最後に

ゆとり世代の長所

この記事では、ゆとり世代の特徴をネガティブな視点からばかり、解説してしまった感がありますが、ポジティブな視点から見てみれば、

  • 人との距離を適切に保っていくことができ、他人に対して過干渉になりにくい
  • 人は人、自分は自分と考えられる

こうした長所を持っている世代とも言えますね。

持てる力を発揮するために環境を整えるには、コミュニケーションも不可欠。

これまで社内での交流をおろそかにしていた自覚がある場合は、少し勇気を出してみてくださいね。

若者達から声をかけられるのを、先輩方もきっと楽しみにしているはずですよ♪

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